「筋肉ムキムキになったら○○競技、うまくなりますか」よく選手に質問されます。
私は「うまくなるかもしれないし、うまくならないかもしれない」
と、答えています。
*イメージです
筋肉ムキムキ「マッチョ」になると
筋肉ムキムキの「マッチョ」になったら。
競技がうまくなると思いがちです。
(ここではスポーツ名を競技に統一します)
「筋肉がムキムキになったら競技がうまくなる」
そのように思い選手たちは、筋トレを開始します。
筋トレがおもしろくなり、さらに真剣に取り組みます。
最後にはムキムキを目指すようになります。
よくあるパターンです。
高校生によく聞かれること。
「ベンチプレスやったら球が速くなりますか」
「スクワットやったらスイング速くなりますか」
「デットリフトやったら足、速くなりますか」
私も学生のころ、競技が上手くなりたくて
筋力トレーニングをまじめにやった時期がありました。
(ちょっとだけマッチョにもなりました)
しかし、競技はあまりうまくなりませんでした。
トレーニングコーチを仕事としている今、
競技は
「筋トレをしてムキムキになっても、それだけではうまくはならない」
と、思っています。
筋力トレーニングをすると
筋力トレーニングをして筋肉がつくと、たくさんのいいことがあります。
・カラダが軽くなる
・カラダが強くなる
・カラダが厚くなる
・カラダがムキムキになる
・パワーが上がる(出せる)
・スピードが上がる(出せる)
・ジャンプ力がアップする
・姿勢がよくなる
・ケガに強くなる
など、いいことばかりです。
たとえば野球。
筋力トレーニングをして筋肉がつくと
・球速が上がる(スピードが上がる)
・スイングが速くなる
・ランニングが速くなる
など、スピードやパワーは向上します。
しかし、スピードやパワーが向上しても
野球がうまくなるとはかぎりません。
球速が上がってもストライクが入らなければ、
ピッチャーがうまいとは言えません。
スイングが速くなってもボールを打てなければ
うまいバッターとは言えません。
ランニングが速くなっても、
・ヒットを打てない
・四球を選べない
・盗塁ができない
などであれば走塁がうまいとは言えません。
筋トレの効果(筋肉がつく)と競技の技術は
同じではないのです。
うまくなるには競技の練習を
競技がうまくなるためには競技の練習をたくさんすることが大切です。
筋トレをバンバンやって「ムキムキ」になっても、競技はうまくなりません。
競技の技術を向上させなけれはいけないのです。
私はよく「F1カー」と「F1 レーサー」に例えます。
「F1カー」があるとします。
大金をかけ、タイヤ、エンジン、そのほか最高のものに改造します。
ものすごいスピードが出て、コントロールしやすい
「F1カー」の完成です。
「F1カー」に乗る「F1 ドライバー」はどうでしょうか。
「最高のF1カー」を乗りこなす練習をしなくてはいけません。
練習をしなければ「F1カー」を巧みに乗りこなすことができないのです。
どんなにスピードが出る「F1カー」でも、操作ができなければ、
スピードを出し切ることができないからです。
筋肉と、競技の技術も同じです。
どんなに筋トレをしてムキムキになっても、
自分(ドライバー)が筋肉をじょうずに扱うことができなければ
うまく競技をすることができません。
「F1」と「F1レーサー」なら
車を改造をして最高の「F1カー」をつくる。
「ドライバー」は車を扱う練習や、スピードを出す技術をみがく。
「筋肉」と「競技」なら
筋トレをして、筋肉をつける。
そして競技の練習をして技術をみがく。
上記は同じようなものです。
選手のみなさん。
筋トレをしっかりして強いカラダ、強い筋肉をつくりましょう。
そして競技の練習をたくさんして技術をみがき、
筋肉をうまく扱いましょう。
筋肉をつけて、競技の練習をたっぷりすれば
競技がうまくなる可能性が高くなります。
■今日のあとがき
3/6(木)朝、6時起床。
1月11日から開始した朝のルーティン。
A4サイズ3枚に書き込むモーニングページからスタート。
昼前にファミレスでトレーニングの報告をメールで。
午後はスポーツ店で店長にいろいろ相談を。
そのあと自宅で選手のプログラムを考えました。
■Something new Once a day
・クロワッサンサンド 西尾の抹茶
・へしこごま塩 山田製油