道具を大切にすることは、ささいなことに気を配ること。トレーニングの方法にも気を配ろう。

スポーツをやってきた人は、子どもの頃から、「道具を大切にしなさい」と言われてきました。
道具を大切にすることはモノを大切にすることに通じます。そしてスポーツや道具、それを買ってくれた両親に感謝をする道徳的な面も多かったのではないでしょうか。
そして「道具の手入れにもこだわりなさい」というメッセージも込められています。

それは競技が上手くなるための一つの方法だからではないでしょうか。
道具に気を配るようにトレーニングの方法にも気を配ってみませんか。

*ワックス講習会 TOKOのサービスマン

 

ワックス講習会

大型スポーツ店で行なわれた、スキーのワックス講習会を見てきました。

 

私はスキーを本格的に始めた頃から、スキーの簡単な手入れは自分でやっていました。
友人の車庫の上にチューンナップルームがあり、スキーの師匠に手入れ方法を習えるといった、
良い環境があったからです。

今年の春もワックスをかけ、メンテナンスをしました。
今日はメンテナンスの日。スキー板もメンテナンス。
もし明日、初滑りだといっても、すぐに滑られる状態になっています。
スキーヤー、ボーダーのみなさん。そろそろ冬の準備をしましょう。

スキーが大好きな友人も、ワックス講習会に行くというので、
私も十数年ぶりに行くことにしました。

新たにワックス道具を買うこともありませんし、やり方を変える予定もないので、
友人に会いに行ったというのが本当のところでした。

ワックス講習会の様子

久しぶりに行ったワックス講習会。
ワックスメーカーのサービスマンは、流れるような作業で、ワックスをかけていました。

 

スポーツ店の一角に設けられているチューンナップ台。
30名ほどのお客さんがその台を取り囲みます。
いかにもスキー好きといった方が多く、直接話したことはありませんが、県内のスキー場でよく見かける人もチラホラ。
子どもが競技スキーやっているのでしょうか、子どもと両親も参加。
熱心に動画を撮っています。
私の友人も来ていました。

サービスマンは、流れるような作業でチューンナップをはじめます。

・エッジのべべリング
・サイドエッジの研磨
・バリ取り
・ケバ取り
・ワックスがけ
・スクレーパー

などの方法を説明しながらの実演です。(専門用語ばかりです)
お客さんからは、とても細かい質問が多く出され、
道具の手入れへの強いこだわりがうかがえました。

・アイロンの設定温度の誤差のこと
・ワールドカップ選手のエッジ角について
・パフォーマンスイエローとパフォーマンスレッドの比率
・パラフィンとフッ素について

など、マニアックな質問も多くびっくりしました。
私には半分理解できませんでしたが。

さまざまな質問に答えながら、スキーの手入れをするサービスマン。
スキー板はみるみるうちにきれいになりました。

ワックス講習会にわざわざ来るぐらいですから、みなさんは道具を大切にしているのでしょう。
そして、少しでも速く滑られるように、少しでも上手くなれるように
道具(スキー板)に気を使っているのが伝わってきました。

道具にこだわる。技術にこだわる。トレーニングの技術にもこだわる

道具にこだわる人の多くは、技術にもこだわっています。
グリップはこれでいいのか、スタンスは、フォームは……。
そんな人にはぜひ、トレーニング技術にもこだわって欲しいのです。

 

トレーニングは競技力向上には直接関係しません。もちろん競技力向上のために苦しい練習をするのですが、スクワットをいくらやってもスキーが上手くなるわけではありません。

トレーニングは何回でも反復練習できる強いカラダとケガをしないカラダをつくります。
競技に生かす、強い力とパワーも鍛えます。
トレーニングをすることにより、競技パフォーマンスが向上する可能性が高まるのです。

そのためには安全で効果的なトレーニングをしなくてはいけません。
トップ選手は効果的で安全なトレーニングですが。
安全で効果的なトレーニングを。効果的で安全なトレーニングを

安全で効果的なトレーニングするには、
適切な

・強度
・頻度
・時間

が大切です。そして最も重要視されるのは、
目的に応じた正しいフォームです。

ケガにつながるフォームや、目的からそれたフォームは
トレーニングの効果を妨げるばかりか、痛みや、違和感を発症させます。
ケガ予防のためでもあるトレーニングが、痛みを発症させれば、本末転倒です。

あれだけ道具や、競技の技術にこだわっているのに、
トレーニング技術に関しては、こだわっていない選手が多いのです。

・しっかり習うことなく自己流でやっている
・雑誌や動画サイトをまねしてやっている

など、
残念ながら、道具や競技技術に比べて、こだわりが感じられません。

道具の手入れ技術にこだわるように、
競技の技術にこだわるように、
トレーニングの技術にもこだわって欲しいと、

そんなことを考えながらワックス講習会をみていました。

 

【編集後記】

最近、Amazonのアレクサが賢くなり
聞き直してくることが少なくなってきました。
しかし、いまだに「M・R・O」と言っても
「マロ」としか答えてくれません。
「エム・アール・オー」って難しいのでしょうか。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・出汁あんかけカツ丼

おしらせ 2  
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