筋力トレーニングはカラダに刺激を与えることです。カラダがその刺激に慣れてきたら、トレーニング効果が出てきた証拠です。
*最近、読み始めた本です
トレーニングの効果
トレーニングはカラダに刺激を与えることです。負荷やストレスと言ってもいいかもしれません。その負荷やストレスが強すぎれば、カラダは大きなダメージを受けてケガをしてしまいます。
しかし、ちょうどいい刺激や負荷を与えると、その刺激にだんだん慣れてきて、刺激をあまり感じなくなります。
辛いものが食べられなくても、ときどき食べていくと多少は食べられるようになります。
アルコールが苦手でも、飲みはじめると多少は飲めるようになります。
(私もそうでした)
はじめは全く走れないジョギングも、日数を重ねれば、徐々に走れるようになります。
最初は3回しかできなかった腕立てが、毎日やると10回できるようになったという話は、
一度は聞いたことがあるでしょう。
インフルエンザの予防接種もそうです。インフルエンザウイルスを薄めたワクチンを
事前に体内に入れることによって、ウイルス感染しにくくする予防法です。
このように、刺激を与えていくとカラダはその刺激に次第に慣れてきて、
そのうち平気になっていきます。
少しかっこよく言うと
「トレーニングとは与えた刺激に対してカラダを適応させていく過程のことです。
そして、適応によって得られた変化がトレーニング効果です」
トレーニングによる効果は時間とともに変化していきますが、
常に右肩上がりの良い方向へ変化していくものではありません。
はじめは大きく感じられた変化も、時には停滞したり、変化を感じなくなったりします。
決して、一定の割合で常に変化をしていくわけはありません。
スポーツに限らず、習い始めた芸事も、最初のうちはどんどんうまくなりますが、
徐々に上達の度合いが減ってきます。
そしてある程度のところまでいくと、変化がなくなったように感じた経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
このようにトレーニング効果にはいろいろな種類があるのです。
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ちなみに、次第にトレーニングによる変化がなくなっていくことを
「順応」と言います。
順応とは、環境や境遇の変化に慣れることです。
順応してしまうとそれ以上、強くなったり、上達したりしなくなります。
そこで私たちトレーニングコーチは、刺激の量を変えたり、強さを変えたり、
時間を変えたりします。
1週間、1か月、半年、1年と計画を立て、変化させながら、修正もして行うのです。
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トレーニング効果のあれこれ
トレーニング効果はすぐに表れるものから、ずっと後から表れるものまで様々です。
即時効果
名前のとおり、すぐに表れる効果です。やっている瞬間から数日の間に表れます。
やるたびにうまくなるのもこれですし、2日後、もう一回やるとうまくなっているのがこれです。
始めたばかりの時や、初心者が一番感じるかもしれません。
はじめてウエイトトレーニングをしたときもそうです。
疲労と筋肉痛しか残らないような気がしますが、実際はトレーニングにおける効果が出ています。
疲労でその効果が見えないだけです。
本当はやっている瞬間から効果は出ているのです。
急性効果
数日から数週間の間に効果が表れます。
よく、
・「筋トレをすると3か月で効果が出でくる」
・「10日ごろから変化が……」
などと聞いたことはないでしょうか。
もし適正にやっていれば、これが急性効果です。
研究では一般的なトレーニングをおこなえば、4週から12週で効果が出ると報告されています。
遅延効果
「最近、あいつ強くなったな」とか
「最近、筋肉がついてきてスーツが小さくなってきた」
などがこれです。
12週間の集中トレーニングをした後に、それと同じぐらいの時間、
トレーニングを継続した場合、効果が表れるのがこれです。
この期間は、スピードやパワーに大きな変化が出てきます。
蓄積効果
何か月も、何年もかけてやっと表れる効果を言います。
・職人芸
・修行のたまもの
・ベテランのあじ
などがこれです。時間をかけなければ習得できないことや、
長年かけて作ってきたカタチなどです。
トレーニングで言うと完成されたボディビルダーです。
あのカラダは1か月や2か月だけではあの筋肉にはなりません。
・即時効果
・急性効果
・遅延効果
など積み重ねが、蓄積効果です。
まだ細かく言うとたくさんあるのですが、代表的なものをまとめました。
効果を信じて、トレーニングを
いろいろな効果がありますが、どの効果が表れるかわかりません。
継続してやっているのに、なかなか効果を感じられなくても、本当は効果が出ているのかもしれません。
効果を信じてトレーニングをやるしかありません。
トレーニングを始めても、上記のような効果がすぐには出ないかもしれません。
しかし、適切なトレーニングを継続していれば、効果はいずれ出てくるはずです。
そうは思っていても、なかなか効果が表れなかったり、思うように成果が出なかったりすれば焦るものです。
やり方を疑うこともあるでしょうし、最悪の場合はやめるかもしれません。
もちろんムダな努力を延々とするは、いけませんが、
ある程度まで継続してやってみるのも手です。
何かしら結果が出てくるものです。
でも、決していい結果だとは限りません。
もし悪い結果が出たら、選択肢が一つ減ります。
もう一度、修正して計画を立てなおせば、今度はうまくいくかもしれません。
もし、時間と、お金があれば適正な方法を習うのも手です。
特に運動分野に関しては、ある程度、基本的なガイドラインが存在します。
安全で効果的な方法は示されていますから。
自分で勉強するのもよし、習うのもよしです。
トレーニングの効果を信じて継続していきましょう。
【編集後記】
今日は寒い一日でした。さすがに重ね着をしました。
もうすぐ、冬ですね。
スキーヤー&ボーダーの私としては
「雪を待つ」という感じでしょうか。
年々、滑走日数は減っているんですけどね。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・ある連絡
・カレーうどん(名前忘れ)