筋力トレーニングの順番。一番、鍛えたいところから始めよう。

筋力トレーニングをするときはやる順番が気になります。私は一番鍛えたいところから始めるように言っています。


流山市 NSCAジャパン HPCにて

鍛えたい筋肉のトレーニングをなるべく最初に

よく高校の先生に聞かれるのが、筋力トレーニングの順番。
トレーニングコーチがいない部活では、先生がプログラムをつくるのがほとんどです。
先生にすれば、トレーニングの順番が気になるでしょう。

私は一番、鍛えたい筋肉を最初にトレーニングするのを勧めています。
なぜなら、筋肉がフレッシュなうちにトレーニングをすると筋力トレーニングの効果が高いからです。

私はよく「フレッシュ」と言っています。
「フレッシュ」とは筋肉が疲れていない状態のことです。

プログラムの最初にやれば、

・筋肉が疲れていない
・全身のエネルギーが消費されてない
・集中力がある

など、疲労を気にすることなくトレーニングできます。

例えばジャンプ。
バスケットやバレーボールなどジャンプ力を鍛えたいときは、最初にやるといいでしょう。
正確で質の高いジャンプができます。

また、バーベルやダンベルを使ったオリンピックリフティング(スナッチ、クリーン&ジャークなど)も、プログラムの前半にやりましょう。

オリンピックリフティングはパワーをつけるトレーニングです。
そしてテクニックも必要な種目です。
ケガ防止のために、身体が疲れる前にやりましょう。

筋力トレーニングの順番

筋力トレーニングは、鍛えたいところをはじめましょうと、言ったのですが、そのほかにも気をつけなければいけない原則があります。

大きい筋肉から小さい筋肉へ

大きい筋肉の次に小さな筋肉のトレーニングが原則です。

大きい筋肉とは、
・お尻、太もも、背中、胸

小さい筋肉とは、
・肩、腕、おなか、

などです。

どうして小さな筋肉よりも大きい筋肉が先なのでしょうか。
大きな筋肉は

・より多くのエネルギーが必要
・集中力が必要
・高度なテクニックが必要

だからです。
例えばベンチプレスを例にしましょう。

ベンチプレスの主な目的は胸のトレーニングです。
胸を集中して鍛えたいのに、その先に腕の前(力こぶ)や二の腕をトレーニングしていると、どうなるでしょうか。

腕が疲れてしまい、重いおもりを上げることができなくなります。
胸の筋肉に刺激がいきません。
腕が疲れていなければもっと胸が鍛えられたのに。

残念なことになります。

下半身から上半身へ

おなかの下を半分に割って下を下半身、上を上半身とします。
筋肉量の比率は7対3だと言われています。

大きい筋肉が先、といった原則がありましたね。
もしスクワットとベンチプレスがあれば、スクワットを先にしましょう。

テクニックがいる種目が先

例えば、オリンピックリフティングはテクニックがいります。
疲れで集中力がなくなっていては、ケガにもつながり、効果も少ないでしょう。
集中力を必要として、テクニックがいる種目を先にしましょう。

パワーやスピードが必要な種目が先

この理由も同じです。
疲労していたらパワーやスピードは出しにくいですからね。

いかに疲労していないかが、カギ

筋力トレーニングの順番について理解できたでしょうか。

最初にやるのは、高いスキルと集中力を必要とする種目。
筋肉は疲労によって最も影響をうけます。
筋肉がフレッシュでなければ、(疲労していれば)
スキルや集中力の悪化につながりケガのリスクが高まります。

・鍛えたい場所   →     次に鍛えたい場所
・大きい筋肉    →     小さい筋肉
・下半身      →     上半身
・テクニック必要
・パワー・スピード

と、覚えておくと
迷わないのではないでしょうか。

 

おまけ

昨日、今日と2日続けて、お二人の音声教材を購入しました。
私の学習順位は 直接講義を受ける>音声講義>書籍
音声教材は10回以上、繰り返し聞きたいと思います。

おしらせ 2  
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