「くれくれ泥棒」またの名を「教えてくれ泥棒」ともいいます。誰もが詳しい人や専門家に一つでも多くのことを教えてもらいたいものです。しかし社会人になったら、そこをグッとこらえて質問を少なくしましょう。決して教えてくれ泥棒の常習犯にならないようにしましょう。
*ピーポー君 大塚駅にて
「くれくれ泥棒」は「教えてくれ泥棒」
「くれくれ泥棒」は「教えてくれくれ泥棒」です。
専門家、詳しい人に何でもかんでも「教えてくれ」と聞く人を「くれくれ泥棒」と言います。
小さな子どもの「~ってなあに?」もしんどいものですが、当然、親の仕事です。
私たちは学校で多くのことを教えてもらってきました。
児童・生徒・学生から聞かれれば、質問に答え、教えるのが教師の仕事です。
そして児童・生徒・学生はそれが特権でもあり、多くのことを学ぶには
多くのことを教えてもらわなければいけません。
学校時代は多くの質問をしなくてはいけません。教師もそれは大歓迎です。
会社に入社したときも同じです。はじめてのことは教えてもらわなければいけませんし。
それらを「くれくれ泥棒」とは言いません。
くれくれ泥棒は社会人になってから、友人や同業者にしてしまうことです。
何でもかんでも聞くこと。度を越えたアドバイスを求めるのは「くれくれ泥棒」です。
くれくれ泥棒の常習犯
専門家やその道に詳しい人、尊敬している人には何でも聞きたいものです。その人を尊敬していて、あこがれがあればなおさらです。
学生の特権は、教えてもらうこと、習うことですが、社会人になったら少し変わります。「教えてくれ、くれ」ばかりだと「くれくれ泥棒」の常習犯になる可能性があります。
「泥棒」は犯罪ですが、「くれくれ泥棒」は犯罪ではありません。
反対に
・素直に教えをこう
・素直に学ぶ
・なんでも聞く
・聞いてナンボ
は美徳であり、とても大切なことと言われています。
学生の時はそのように習いました。
私は興味関心があると、そこしか見えなくなるタイプです。
この業界に入ったときも、多くの人に「どうして、どうして」
「教えて、教えて」と聞いてばかりいました。
当時は知らないことばかりで、(今もそうですが)見るもの聞くもの新鮮でした。
講師の先生が輝いて見えて質問攻めにしていました。
すごいと思っていたからこそ、「教えて欲しい」と思っていたのですが、
今思うと「くれくれ泥棒」でした。
講習会という名目ですが、好きな芸能人に根ほり葉ほり聞くのと変わらなかったのです。
もちろん悪気はありません。尊敬しているからこその「根ほり葉ほり」ですから。
今でも尊敬する、友岡和彦さん(ドームアスリートハウス)や
小川恭二さん(ステージコーチ)にはご迷惑をかけました。
有名講師のセミナー終了後によくある光景。質問したい人が列になります。
聞き逃したことや、疑問の一つであればいいのですが、延々と質問をしている人もいます。
後ろに順番の列があるのに、です。
講師の先生はみんな好意的な人ばかりですから、質問や疑問に丁寧に答えてくれます。
しかし、質問が多ければ列が進まないのです。
結果、列の後ろの人が延々と待たされます。
学生ならばそれは仕方がない面もあるのですが、
いかにも中堅やベテランならばそれはちょっと違うかなと思うのです。
常習犯にならないように
ある程度経験を積んだら、そして社会人ならば「くれくれ泥棒」の常習犯にならないようにしましょう。
成功している人、その業界で結果を出している人には、聞きたいことは山ほどあります。
聞きたいのは素直なことであり、向上心があることでもあります。
しかし、何でもかんでもというのは話が違います。
何も知らないからと言って一から十まで聞くのちょっとちがうのかなと。
質問や教えてほしいことが多ければ多いほど、1つの疑問内容が軽くなります。
せっかくのアドバイスも軽く受け止めることになります。
アドバイスする側も、あまりにも質問が多ければ、
「ただ質問して聞いているんだろうな」と思うかもしれません。
小学校でやった計算ドリル。答えの数字だけを聞いたとしても計算力はつきません。
一つずつ計算をするから力がつくのです。
それは大人になれば、たれもが知っていることなのに、
アドバイスや、教えて欲しいことに対しては、同じようなことをしてしまいます。
もし教えて欲しいことがあればじっくり考えてから少しだけ
聞きましょう。
絞って絞って、考えて考えてから聞きましょう。
もっともっと詳しく教えて欲しければお金を払って聞きましょう。
私たちがサポートしているお客さんは、私たちにトレーニングを教えてもらうから
お金を払っているのですから。
それを仕事としているのに私たちが
「教えてくれくれ泥棒」をするのはやめたいものです。
【編集後記】
朝からひどい雨です。
夕方から外出を控えているので、天気が気になります。
外出時間には小雨になればいいのですが。
車ではなく、バスで外出します。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・大胸筋・小胸筋のあるストレッチ