今ではあたりまえのことですが、以前はあたりまえじゃなかったこともよくあります。何か不満があったときは、一度あたりまえじゃなかったときのことを思い出してみましょう。
病院の体育館でトレーニングができる、あたりまえの環境
病院の体育館に行ってトレーニングをすることができます。トレーニングのサポートも受けることができます。彼らにとって、あたりまえの環境です。
私がサポートをしている部活動の話。
彼らは冬のあいだ週に2回、ある病院の施設(体育館)でトレーニングをしています。
スピード&アジリティを中心に道具を使わない総合的なトレーニングです。
監督や部長が運転するマイクロバスに30人近くの部員が乗って体育館にやってきます。
病院職員の女性トレーニングコーチがプログラムを組み、2時間弱サポートをしているのです。
測定や評価も彼女が中心です。
トレーニング内容は
・股関節トレーニング
・動物トレーニング
・ジャンプ
・スピード&アジリティ
・自体重トレーニング
・パワートレーニング
・サーキットトレーニング
など多岐にわたります。
体育館はバスケットボールコート一面の本格的な施設です。
冷暖房も完備していて8年前に完成したばかりのまだ新しい体育館です。
学校の室内練習場でウエイトトレーニングができる、あたりまえの環境
病院の体育館でのトレーニングに加え月に3回、学校の中にある室内練習場でウエイトトレーニングを中心にサポートを受けています。彼らにとってあたりまえの環境です。
学校の中に人工芝の室内練習場があります。天井は低く大きなピロティのような感じです。
専用ではなく授業等でも使うようですが、ネットで細かく仕切ることができ、とても便利な仕様になっています。
その周りにはスクワットラックが2台、ベンチは合計4台あります。
シャフトは20㎏のトレーニング用は2本しかありませんが、10㎏のシャフトは8本ほどあります。
重りも大小、種類も様々ですがそろっています。
本格的なウエイトルームとはいきませんが、工夫次第では十分トレーニングができます。
3年前に学校の増築があり、室内練習場ができました。
スクワットラックとシャフト、プレート一式もそのとき購入しました。
とてもいい環境でトレーニングや技術練習ができます。
その場所で私は月に3回、ウエイトトレーニングを中心にサポートをしています。
トレーニング内容は
・ビッグ3
・ハングクリーン(導入)
・ハングスナッチ(導入)
・基本的なウエイトトレーニング
などです。
「導入」とあるのはまだ本格的にできないので、その準備段階です。
時間をかけて導入していっている途中です。
このような環境で今の1年生と2年生はトレーニングに取り組んでいます。
あたりまえじゃない環境、あたりまえじゃないこと
病院の体育館で週2回のトレーニング。室内練習場で月3回のウエイトトレーニング。
これはあたりまえではありません。あたりまえじゃない環境ですし、あたりまえじゃないことです。
今の1年生や2年生にとってはあたりまえの環境で、あたりまえのトレーニングサポートです。
しかしここ3年の話なのです。
3年前、もしくは8年以前はあたりまえではなかったのです。
3年前、学校に室内練習場ができました。
これまでは冬の間、他の部に体育館を借りたり、廊下等で練習をしたりしていました。
病院の体育館には週4回行っていましたが、A班とB班に分かれていました。
生徒からすれば体育館に行けるのは週に2回です。
トレーニングサポートは1週間のうち2回(曜日不定)だけです。タイミングが悪ければ、週に1回もサポートを受けることができなかった場合もあったのです。(逆に週2回受けることができた場合も)
ちなみに室内練習場でウエイトトレーニングのサポートをうけるのは今年からです。
昨年までは私も体育館で女性トレーニングコーチ一緒にサポートをしていましたから、室内練習場でのウエイトトレーニングはみていなかったのです。
学校の過去を振り返ってみます。
伝統のある女子高が2005年に男女共学になりました。同時に男子の部活動もはじまりました。
それから8年間後に病院の体育館を使用することになりました。トレーニングサポートも当時職員だった私と、今もサポートしている女性スタッフから受けることになったのです。
監督もそれ以前は、どのように冬のトレーニングを乗り切ったかよく覚えていないと言っていました。
それほど監督も生徒も、今があたりまえの環境になっていたのです。
もちろん私もです。
これは今の環境を喜ばなくてはいけないことで、感謝もしなければいけないことです。
今日、監督は今の1、2年生に
「今をあたりまえと思うな。4年前の部員や8年以前の部員に今の環境でやらせたかった。当時の部員も今の環境があれば思いっきりやりたかっただろう」
と言っていました。
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そうです。
その言葉を聞いて身が引き締まる思いがしました。
私も生徒たちをサポートできることを知らず知らずのうちにあたりまえだと思うようになっていたのです。
もちろん生徒にはいつもそのことを言うようにしていましたが、最近の私もその気持ちが薄れていたかなと。
⇒あたりまえだと思わないようにする。あたりまえだからこそ感謝する
初めて仕事のオファーされたときの感情は忘れません。
どうしても教師になって部活動を担当したかった私にとって最高のオファーだったのです。
⇒教師になれなかった。でも教える人にはなれた。
⇒大型免許をとったのは、部活の引率をしたかったから
そのころの気持ちを思い出しました。
今一度謙虚な気持ちで取り組もうとも。
仕事でも、日常生活でもあたりまえのことはたくさんあります。
あたりまえはあたりまえでしか思えません。
あたりまえじゃなかったことが、今のあたりまえになったのに……です。
「ものが少ない」→「でも以前は全くなかった」
「思うようにいかない」→「以前はそもそもそれに携われなかった」
「うまくできない」→「やるチャンスもなかった」
このように、今を不満に思ったり不服を言ったりするのは、やっとあたりまえと呼べるようになったからかもしれません。
もし不満や、文句があるときは一度、昔を振り返ってみてもいいのではないでしょうか。
なかには今を感謝することもあるはずです。
【編集後記】
金沢にも雪が降りました。わずかですが。
「わーっ!ゆきふった」こんなうれしい気持ちになったのは久しぶりです。
すぐに嫌になるのですが。
【昨日のOnce a day] 一日一回新しいことを
・金沢製麺処 鶏天カレーラーメン
・IXGYM24・タテマチ