適切なトレーニングをしていないと、スポーツ選手も胸が縮みがちです。そんなときは「胸椎プル&プッシュ」をして胸を伸ばしましょう。肩甲骨も動きやすくなります。
*「胸椎プル&プッシュ」トレーニング
胸が縮みがち
適切なトレーニングをしないでスポーツをしていると、胸が縮んでしまいます。
「胸が縮む」をちょっとだけ言い換えると、胸椎が屈曲してしまうのです。
・胸がおれる
・胸が硬い
・胸が張れない
・背中が丸くなる
・猫背
と、よく言われることと同じです。
姿勢が悪いとも。
原因はスポーツだけではなく
・すわってばかりいる
・胸のトレーニングばかりしている
・腹筋ばかりしている
などもあげられます。
(加齢によることもありますが、ココでは省略します)
それを少しでも解消したいために、いくつかのトレーニングをしています。
なかでも、簡単そうにみえて、意外ときつい(難しい)トレーニングである
「胸椎プル&プッシュ」
を、よくやります。
もちろん、ウォーミングアップでも取り入れています。
「胸椎プル&プッシュ」の手順
よく選手にプログラムしている「胸椎プル&プッシュ」をまとめてみました。
1、下肢の股関節を90度、膝を90度に曲げて横向きになります。
2、曲げた膝の下にポールをおきます。
ここでは短いフォームローラーを使っています。
フォームローラーがなければ、厚みがあればなんでも構いません。
タオルでは厚みがたりないので、丸めたバスタオルを代用します。
3、手のひらは軽く握り、胸を開きます。
腕は天井に向かって「前ならえ」姿勢です。
このトレーニングは、腰をひねるストレッチではありません。
胸を伸ばすトレーニングです。
胸をゆっくり開いていき、胸の骨(胸椎)をイメージしましょう。
4、ココから「プル」と「プッシュ」を同時にはじめます。
フォームローラーと反対側(写真では右)の腕は、肘を曲げないでグッと下に引きます(プル)
床と肩甲骨に空間がありますが、肩が床につくようにイメージしましょう。
呼吸は3秒ほど。
「吸って・吸って・吸って」でプル。
一気に「吐いて」リラックス
です。
「プル」と同時に、
フォームローラー側(写真では左)の腕は、肘を曲げないで天井に突き上げます(プッシュ)
5、3秒を3セットほど連続でやり、左右をかえます。
私がサポートするときは、選手の軽く握った手の上に、手のひらをのせます。
・「プル」をする腕を軽く下に押す
・「プッシュ」をする腕には、触れるか触れないかの高さに私の手をおきます
(私の手のひらに触れるように「プッシュ」してもらうためです)
これが「胸椎プル&プッシュ」の手順です。
「胸椎が伸びる」「肩甲骨がよく動く」、一石二鳥
「胸椎プル&プッシュ」は「胸椎が伸びる」「肩甲骨が動くようになる」一石二鳥のトレーニングです。
「胸椎プル&プッシュ」トレーニングをすると、胸が伸びるだけでなく、肩甲骨もよく動くようになります。
まさに一石二鳥のトレーニングです。
「胸椎プル&プッシュ」トレーニングをすると、傾向として、子どもよりも大人の方が効果をより実感できます。
多くの小学生や中学生は胸が伸びやすいですし、肩甲骨もよく動きます。
高校生あたりから、だんだんと動きが悪くなっていくような気がします。
(あくまでも経験則ですが)
「胸椎プル&プッシュ」をすると、大人の多くは「きつい」と声を出します。
(「しめしめ」と思うのですが)
胸や肩甲骨が硬くなっているのかもしれません。
また、一石二鳥と言いましたが、私はひそかに一石三鳥だと思っています。
・胸の伸展
・肩甲骨の動き
に加え、「胸椎の回旋」も狙えるのかなと。
「胸椎の伸展あっての回旋」だと、日頃から思っているので。
スポーツ選手にとって
・胸椎の伸展
・肩甲骨の動き
・+(プラス)胸椎の回旋
は重要です。
「胸椎プル&プッシュ」トレーニングは、ふたつのこと(+もうひとつ)を獲得するためには、とてもいいトレーニングではないでしょうか。
ぜひトレーニングに「胸椎プル&プッシュ」を取り入れてみましょう。
(決して腰のストレッチではありません。お忘れなく)
【編集後記】
よく行くファミレス。
(仕事をしています)
先日メニューが変わり、新しい商品もいくつか。
「一日一回新しいこと」をしている私には、
うれしい限りです。
失敗もありますけど。
(あくまでも個人の感想によるものです…)
【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを
・和風おろしチキンステーキ&ポテトコロッケ