私のスキーシーズンも終了しました。スキーは12月までお預けです。スキーをしまう前に、板にワックスを塗るのが必要です。チャチャッとワックスを塗る方法をまとめてみました。
*友人宅のチューンナップルームにて
スキーを持って友人のチューンナップルームへ
私の2019-2020年スキー&ボードシーズンが終了しました。スキーにワックスを塗るために友人宅のチューンナップルームに行ってきました。
残念ながら今シーズンのスキー&スノーボードは終わりました。
県内のスキー場は記録的な暖冬のため3月早々にクローズしてしまいました。
3月中に他県のスキー場に行くかもしれないと思っていましたが、行くことはありませんでした。
12月からずっと車の中にあったスキーの板もそろそろお片づけです。
車庫にしまう前にワックス塗りをしておかなければいけません。
ワックスをかけるために友人宅の車庫の上にあるチューンナップルームに行ってきました。
友人宅にあるチューンナップルームは、スキーやボードを本格的にはじめたときから、利用させてもらっている場所です。
冒頭の写真はチューンナップルームの一部分です。
スキーの師匠や、家の持ち主にはワックスのかけ方を教えてもらいました。
⇒今日はメンテナンスの日。スキー板もメンテナンス。
⇒私の師匠はみんな変わった人だった。でもみんな教えるのが上手かった。
スキー仲間のスキー板もたくさん置いてあります。
(私はスキー板2本、ボード2枚)
まるで大人の秘密基地のようです。
スキー板にワックスを塗るのは決して嫌いではないのですが、時間がかかるものです。
今回は幸い板の滑走面やエッジに大きな傷もなかったので、チャチャッとワックスをかけてきました。
チャチャッとワックスを塗る方法
チャチャッとワックスを塗る方法です。
1、リムーバーで汚れを落とす
まずはリムーバーで板の汚れを落とします。
これがリムーバーです。
揮発性がありすぐに蒸発するので、使う分だけ容器に入れて使います。
スプレーでまんべんなく板に吹きかけます。
今年はあまり汚れていません。
滑走日数がすくなかったのと、雪が汚れるまで雪が残っていなかったのが理由です。
そのおかげで滑走面に大きな傷はありませんでした。
もし傷があればリペアをしなくてはいけません。
この作業は難しいのですが大好きです。
今回は省略します。
2、ワックスをかける
滑走面のよごれが落ちるとさっそくワックスを塗ります。
このワックスは板にしみ込んだよごれを浮き出させるためです。
全体が覆うぐらいワックスをかけます。
全部削るためのワックスなので、安いワックスで大丈夫です。
結局削るのですから、たっぷりワックスを塗らなくても大丈夫です。
滑走面がこげない程度の量をゆっくり塗りこみます。
よく雑誌などには「ワックスをたっぷり塗る」と書いてありますが、たっぷり使わなければメーカーがもうかりません。
メーカーのために、たっぷり塗るのもOKです。
アイロンは年季が入った家庭用のアイロンを使っています。
温度調節ができれば古くなったアイロンでも構いません。
チューンナップメーカーのアイロンはカッコいいですが。
滑走面がこげないように動かしながらアイロンをかけていきます。
*私の場合はそのあと一度削り、もう一度ワックスをかけます。超チャチャッとやりたい人はここで終了しても構いません。
3、ワックスをはがす
スクレーパーでワックスをはがします。
滑るためのワックス塗りであれば板が冷えるまで時間をおきますが、ここはよごれをとるワックスです。
冷えてしまうとワックスをはがしにくいので、少しだけ時間をおいてワックスはがしに取り掛かります。
ワックスはがしにはスクレーパーを使います。
写真にあるプラスチックの板がスクレーパーです。(プラスチックのヘラ)
スクレーパーは力の入れ方が肝心です。
欲張って多くを削ろうとすると、スクレーパーが曲がってしまいます。
曲がってしまうとスクレーパーと滑走面に隙間ができてしまい、板の両サイドがうまく削れません。
スクレーパー全体に力をかけます。
板に対して一方方向に削るのがよく、私の場合はトップからテールにかけて削っていきます。
ワックスが出なくなるまでスクレーパーをかけます。
4、ナイロンブラシで滑走面に残ったワックスをかき出す
板がきれいになったように見えますが、削ったあとの細かいワックスがまだ板に残っています。
ナイロンブラシで滑走面をこすります。
ナイロンブラシを使うのはワックスのカスをかき出すためです。
もう一つの理由は、カスをかき出すのと同時に、滑走面に細かい溝をつくり、次に塗るワックスの浸透をよくするためです。
ナイロンブラシをかけると細かいワックスがどんどん出てきます。
チューンナップメーカーのブラシはけっこう値段がしますが、スポーツ店オリジナルのブラシはあまり高くありません。
ナイロンブラシと馬毛ブラシがあると便利です。
真鍮(しんちゅう)ブラシもあればいいのですが高価ですし、扱いが難しいです。
ブロンズブラシとも呼びます。
*通常は2から4の工程を二回します。
今回はチャチャッとなので一回です。
本格的なレーサーでなければこれで十分です。
粉状のワックスのカスが出てこなくなれば終了です。
滑走面はとてもきれいになります。
つやが出てきます。
気持ちのいい瞬間です。
5、最後の仕上げ。もう一度ワックスを
ワックスをもう一度塗って終了です。
滑るためのワックスですから、できればいいワックスを塗ります。
私の場合はTOKOのイエローを塗っています。
オールランド用のワックスです。
写真でも少し黄色のワックスが見えます。
もしも、ほかにワックスがなければ、手順2で塗った同じワックスでも大丈夫です。
滑る直前やスノーシーズン中であれば、ワックスを塗ったあと、もう一度スクレーパーで削る作業をします。
スクレーパーでワックスを削ったあと、
馬毛ブラシで磨く→ファイバーテックでケバをとる→コルクでこすりながら磨く
といった工程をします。
☆ファイバーテック=特殊繊維の雑巾みたいなもの
しかし、それは滑る直前にやることです。
今回のように板をしまうシーズンオフはワックスを塗るだけで終了です。
もし、エンジョイスキーヤーや家族の板に何本もワックスをかけなければいけない人は、そのまま保管して、そのままスキー場に持って行っても問題はありません。
手入れをしていない人から比べると格段に滑ります。
滑っているうちにワックスのデコボコはなくなります。
私も事前に準備ができなかったり、めんどうなときはそのままスキー場にいったりすることがあります。
ちょっとだけ本格的に滑る私でも大丈夫なので、大会に出場するレーサーでなければ大丈夫かと。
ココでは書きませんでしたが、エッジのさびやヤキは砂消しゴムのようなもので軽く削ります。
エッジ調整はあまり手を出さないほうが賢明です。
私も軽くしか触りません。
レーサーはエッジ角度が命ですから数度の角度にこだわっています。
しかしレーサーではない私たちはあまり関係がありません。
以上がチャチャッとやるワックスの方法です。
チャチャッとでもマメにやるのがコツ
ワックス塗りはチャチャッとでもマメにやるようにしています。
以前は本格的にワックスを塗っていました。
シーズン中に2回ほどプロショップに持って行ったこともありました。
数万円かけてワックスをかけてもらい、エッジの角度も調整してもらいました。
びっくりするほど高いワックスを塗ったこともあります。(通称、魔法の粉)
しかしプロではないのでワックスの違いによる滑る感覚はわかりませんでした。
2年前までトレーニングを担当していたオリンピアンのアルペンレーサーは、ワックスとエッジの角度で滑りが全く違うといっていました。
彼女たちにはプロのサービスマンがついています。
サービスマンは常に斜面の温度を測定します。
過去の膨大なデーターと比較し、これからの気温や雪面温度を予想しチューンナップをします。
それでも滑る斜面は気温やそのほかの要因で常に変化しており、ワックスが急に合わなくなることがほとんどだといっていました。
そんな彼、彼女なら繊細な感覚があっても当然です。
スキー板のチューンナップにも神経を使うでしょう。
しかし滑るのはしょせん私たちで、私たちの板です。
あまりこだわらなくてもいいかなと思い、だんだん簡単に、そしてチャチャッとするようになりました。
チャチャッとでもマメにやるほうがいいかなと最近は思っています。
名残惜しいですが私のシーズンは終了しました。
しかし、ゴールデンウィークまで滑れる場所はあります。
スキーヤーは残りシーズンをまだ楽しむことでしょう。
そして楽しんだあとは、チャチャッとチューンナップをしてください。
チャチャッとワックスを塗りたい人は参考にしていただければ。
本格的な道具がなくても、ワックス塗りは楽しくできます。
【編集後記】
kindleを読んでもらっています。本を聞いているといったほうがいいでしょうか。
iPhoneだと数アクションが必要ですがAmazon fire HDタブレットはワンアクションで読み上げてくれます。
読書の気分転換に本を聞くのもいいのかなと。
【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを
・魂心や 白味噌