試験官に見せる実技試験。実技試験は演技をすることです。名前のとおり「ワザを演じて見せること」です。
実技試験あれこれ
試験には筆記試験と実技試験があります。
もちろん書類審査や、面接試験などもありますが、スポーツ関連では試験官に自分の力量をみせる実技試験がほとんどです。
そのレベルも様々で、自分のレベルを試す、
・検定試験
・認定試験
・級別テスト
・昇段試験
・バッジテスト
そして少し難易度が上がり
・試験官になるためのテスト
・審査する人になるテスト
があります。
最後には
・試験官を選ぶ試験官になるためのテスト
まで、あるのです。
試験ではそれぞれ求められるものが違いますが、
共通する基本的なことがあると思っています。
私もギリギリ合格でしたが、いろいろな実技試験を受けてきました。
自動車免許から始まり、スキー、ボード、各トレーニング資格など
認定試験から、試験官試験のようなものまで受けてきました。
⇒トレーニングコーチをしたいと思ったら、まずは資格にチャレンジしてみましょう
⇒大型免許をとったのは、部活の引率をしたかったから
⇒8年ぶりの東海大湘南キャンパス。8年前は受験者。
⇒「大きな働く車に乗りたい」いろんな大型免許を取得したのは子どもの頃からの夢
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実技試験を受けるにあたって、ちょっとしたコツを書いてみます。
カッコ悪くてもいい。しっかり理解していることをアピールする。
実技試験では、カッコよさを求めていません。そもそも試験の要綱どおりやれば、洗練されていてかっこいいものです。
それより、試験官にたいして「試験の内容、しっかり理解していますよ」とアピールできるように演じましょう。
演じられるほど練習をしましょう。
私はいろいろな試験官に言われてきました。
「カッコつけたらだめ。試験官はそんなところを見ていない。しっかり内容を理解しているかを見ている」
と。
私も試験官をするようになってからその言葉がよく理解できました。
言葉の内容通りです。
もちろんうまいに越したことがありませんが、本当にうまい人はいても一人です。
同じレベルの人が多いので、その中での優劣はあまりありません。
上手い人は断トツの点数が付くので、関係がないと思いましょう。
そう思うとビビり度数が下がります。
グランプリ、準グランプリが決まるテストならばもちろん作戦が必要ですが、
認定者を選ぶテストでは順位はあまり意識しなくてもいいです。
100点通過だろうと60点通過ギリギリだろうと
通過すれば関係ありません。
100満点通過者と同期合格だとネタになります。
「もしかして2位通過だったかも」と言えるかもしれません。
「~かも」ですから嘘ではありません。
カッコイイ(上手い)人は置いておいて、試験官は次に何をみるか。
「テストの要綱に沿っているのか」です。
・試験で求められていることを理解しているのか
・それを演じることができるか
・それを十分に練習してきたか
を見るのです。もし試験官試験ならば
・再現性はあるのか
・基礎基本をデモンストレーションできるか
・それを見る目(ジャッジする目)があるのか
がプラスされます。
そんなところをみているのです。
一例を。
よく例えるのが自動車教習所での試験です。
ドアミラーで車の左右を確認しますが、街で車を運転するときは
「チラ見」程度です。
いちいち大きく顔を振っていたのでは、疲れてしまします。
長時間運転するのですから、エコなカラダの使い方をします。
しかし、試験ではそれではいけないのです。
左右振り返るようにミラーを見なければ減点です。
試験官には受験生者がどこを見ているのか、わからないからです。
だから、しっかり見ていますよと頭を大きく動かし、「見ているよ」
アピールをします。
結果、かっこが悪い運転になるのです。
大型バイクの免許もそうです。バイクは事故につながりやすく死に直結します。
また、やんちゃな運転防止のために、めちゃめちゃ採点はきびいしいのです。
試験ではエンジンをかけて出発するまでに、不合格もありうるのです。
そして左右確認。車と同じです。
試験官は自動車試験と違い外から見ています。
左右のチラ見などわかりません。
私は友だちと一緒にヘルメットの中心にテーピングテープを縦に貼って試験に臨みました。
ヘルメットが動いている(テープが左右に振れる)=左右を見ている
アピールです。
姿勢もそうです。背中を丸め、かっこよくバイクに乗ったらいけません。
背中をピント伸ばしてバイクに乗らなければ不合格です。
いわゆるダサい乗り方でOKなのです。
自動車やバイクはそうでした。ベテランの乗り方、かっこいい乗り方も必要がないばかりか、
採点の邪魔でしかありません。
スキーもスノーボードも、上手く乗る必要はありません。
テスト規定を守ること、理解して演じていますよとアピールするくらいしなければいけないのです。
試験官試験は、それにうまさも少し加わります。
ギコチなければデモンストレーションを受講者に見せるわけにはいきません。
何回やってもピシッと決まる、再現性が必要です。
上手くできるときと怪しい時があれば、どんなに一回がうまくて不合格です。
2回とも、やぼったくても安定してやったほうが合格に近いのです。
演じられるまで練習。わかっていますよアピール
実技試験突破のコツは、演じることです。「ココ注意してやっていますよ」「ここ理解していますよ」とアピールできるまで練習しましょう。
これまで、受験者の目、試験官の目で書いてきました。
使い古された言葉ですが、本番で100%の力を出せることは少ないです。
そもそも試験で100%出せる人は、練習では120%以上の力を持っているはずです。
「試験では上手くいくだろう」は実技の試験では怪しいものがあります。
緊張の有無に関わらず、です。
試験官の注目する点を意識して練習しましょう。そして本番では演技をしましょう。
「ココ見て!ココ理解していますよ」と演技中に思えるのはリラックスしている証拠ですし、
十分練習してきた結果です。
全員だとは言いませんが試験官は仲間を増やしたいと思っています。
要綱に従って行い、練習を十分にしてきたことがわかれば、合格になって欲しいものです。
しかし、同時に厳しい練習し試験を受けてきた自負があります。
知らないうちに、ハードルが高く(審査が厳しく)なるものです。
そのため定期的に同じ試験官仲間と、目合わせ(基準の確認)や
研修を行っている人や団体がほとんどです。
それが無い組織はそもそも資格の権威はありません。
一時話題になった「○〇裁定」ならば違った作戦も必要ですが。
自分の技量を人に評価されるのは時には大切です。
合否が出るので、不安や不満もあるでしょう。
もし、実技試験を受けることがあれば上記のタイトルのように
演じて見せてください。
普段の自分を見せるのではなく、演じている自分を見せてください。
演じられるよう練習もしましょう。
【編集後記】
今日は夕方から前職の体育館で私がサポートを始める学校の
1年生が初練習です。
前のスタッフがサポートするのですが、少し見学に行ってきます。
1年生とは初顔合わせです。
3年間、けがなく、好きな競技が思いっきりできればいいですね。
そのためにも力一杯サポートします。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・外部で初のインフルエンザ予防接種
・ある応募
・三休庵