スポーツに限らず、リズムやタイミングを覚えるときは、擬音語や擬態語を使って覚えるようにしています。
擬音語・擬態語
擬音語や擬態語はとても便利な言葉です。
擬音語・擬態語はいわゆるオノマトペと言われています。
研究者の金田一氏によると、擬音語・擬態語のほかに
・擬声語
・擬容語
・擬情語
の5つがあるといわれています。
細かくて私もよくわからないので省略します。
擬音語は音や物の音をあらわし、生きているものならば擬声語。
擬態語は動きや様子をあらわし、生きているものであれば擬容語。
生物の感情をあらわすのが擬情語だそうです。
めんどくさいので、「がっつん」や「ギャー」などを擬音語・擬態語とまとめて書きます。
その擬音語・擬態語はリズムやタイミングを覚えるにはとても便利です。
スポーツや、何かのコツを覚えるときに利用すると、とても覚えやすく、私はいつも使っています。
また高校生などをサポートするときもよく使っています。
⇒「トレーニングしたい。」小4の姪っ子に、言ってもらう方法
スポーツにおいて、私が自分のタイミングやリズムをとるときに使っている擬音語・擬態語を紹介します。
私が使用している例
私が使用している擬音語・擬態語をまとめてみました。
ジャークは「ぼっよ~ん」
ウエイトリフティングのジャーク動作は「ぼっよ~ん」を使っています。
⇒ジャークは「ぼっよ~ん」ファーストプル、セカンドプルは「すぅーがっつん」
ジャークとはウエイトリフティングで使われる技術のひとつです。
バーを肩の前部と鎖骨の上に乗せた状態から、一気に床を踏みこみます。
その反動を利用してバーを頭上に挙げる動作です。
私はとても苦手な種目で、苦労していました。
一緒に練習をしていた金沢学院大学のウエイトリフティング部の学生に
「大崎さん。ジャークは「ぼっよ~ん」とバーをしならせるんですよ」
と教えてもらい、今に至ります。
一番タイミングがよく合い、今でも使っています。
相変わらず苦手種目なのは残念ですが。
「すぅーがっつん」
これもウエイトリフティングです。
ウエイトリフティング種目である、スナッチやクリーン&ジャークをするときに
・ファーストプル
・セカンドプル
という動作が前半にあります。
ざっくり説明します。
バーを床から太もも半分まで引き挙げる動作が「ファーストプル」
そこから股関節を超えるまで引き挙げる動作を「セカンドプル」と言います。
その動作はどれも大切なのですが、はじめの頃は「セカンドプル」がうまくできません。
バーが重く、床から股関節を超えるまで「ファーストプル」のみで引き挙げてしまうのです。
セカンドプルは一瞬ですがそれができないのです。
そのため「ファーストプル」は「すぅー」、「セカンドプル」は「がっつん」とタイミングをとっています。
今までは床から股関節を超えるまで一気に「すぅー」でした。
この「がっつん」があれば、力を最大限に活かせます。
この擬音語と擬態語を使うことによって、リズムとタイミングがかみ合い、「ファーストプル」と「セカンドプル」ができるようになりました。
「そぉーと入ってソフトに!ソフトに!」
「そぉーと入ってソフトに!ソフトに!」はスキーで使っています。
急斜面をショートターンで滑るときの、最初の入り方です。
急斜面ですから、恐怖心があります。
(あまり急斜面が得意ではないので)
そのため「がっんと」力強く板を踏んでしまいます。
スタートのファーストターンですから当然スピードに乗っていません。
力強く踏んでしまうとブレーキがかかりますし、板が大きくずれてしまいます。
すると最初からリズムが乱れ、ズレたターンになってしまいます。
リズムオンチのターンになるのです。
それを防止するには上記の擬態語です。
ともに苦労して、スキーのインストラクターになった友人にアドバイスしてもらいました。
お互いに三回目の試験で合格したのですが、合格した試験の最後の種目がショートターンでした。
滑り始めたとき、その言葉をかけてくれました。
その友人は今、私よりはるかに上手くなり、来シーズン最高峰のライセンスに挑戦します。
今でも急斜面を滑るときは「そぉーと入ってソフトにソフトに」と声を出して滑り始めます。
「すぅーと入ってそぉーとずらす」
「すぅーと入ってそぉーとずらす」はスノーボードのバックサイドターンのときに使っています。
スノーボードは非対称のスポーツです。
スキーと違い、前足と後ろ足の役割があります。
谷にカラダを向けてのターンをするフロントサイドターンと、谷に背中を向けてターンをするバックサイドターンがあります。
上手な人は洗練されているので、対称的に見えます。
そう見えるようにしているだけで、違ったテクニックを使っています。
私の場合はバックサイドターンが好きなのですが、自分のターンに酔ってしまい(気持ちよくなってしまい)板を踏む時間が長くなってしまいます。
そうするとターンが間延びしてしまいます。
左右非対称のターン弧になってしまうのです。
また荒れた雪面の場合、ターンの後半に板のズレが大きくなってしまうのです。
そのためバックサイドターンは
「すぅーと入ってそぉーとずらす」
です。
自ら「そぉーとずらす」ことによってズレをコントロールしているのです。
この感覚でバックサイドターンを滑っています。
ときどき変化していくもの
よく使っている4つの擬音語・擬態語を紹介しました。これら4つの言葉はある程度固定してきました。しかし、トレーニングしていく過程で新しいタイミングやリズムになったときは、変化させていきました。
同じ競技を長い間やっていると、
・技術の向上や低下
・体力の向上や低下
などによって、タイミングやリズムは変わってくるものです。
こればかりは仕方がなく、どうしようもないことです。
技術や体力が低下すれば変化していくのはわかりますが、向上していっても変わってしまうのが難しいところです。
スポーツではそのときの
・体力
・スキル
・調子
によってリズムやタイミングが変わります。
試合で変わらないようにトレーニングや練習をするのですが、長いスパンの中では変化をしてしまいます。
そんなときは擬音語・擬態語を変えて、その時に一番合う言葉に変えていくのです。
幸い擬音語・擬態語はたくさんあります。
自分のリズムやタイミングにぴったり合う、擬音語・擬態語を見つけていきましょう。
【編集後記】
Amazon prime videoでアメリカのドラマや映画を見ていますが、カーチェイスするSUV車はフォード車のSUVが多いです。
無敵な車のような気がして少し憧れます。
【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを
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