シャフトやプレートは鉄の塊(かたまり)ではない。大切なトレーニング道具です。

ウエイトトレーニングで使うシャフトやプレート、ダンベルなどはただの鉄の塊ではありません。競技選手が道具を大切に扱うように大切に扱いましょう。

プレート
*シャフトとプレート(金沢学院大学にて)

 

道具は選手の唯一の味方

スポーツで使う道具は、選手の唯一の味方です。

 

スポーツをしている人はだれもが道具を大切にしているものです。
野球選手なら、グローブやバット、スパイクなどの道具です。
ボールもそのひとつで、

練習試合用→紅白試合用→練習用→室内練習用

と、ボロボロになるまで使い倒します。

私がサポートしているチームの女子マネージャーはボロボロになったボールにいつもテープを貼っています。
(室内用に使うのでしょう)

また、個人が所有しているグローブやバット、スパイクなどはいつもピカピカにしています。
大切に扱い、手入れもしています。

それは小さいころから、保護者や指導者に言われてきたからかもしれません。

「道具を大切にしないと、うまくなれないよ」と。

道具を大切に扱うことと、うまくなることの関係はわかりません。

しかし、道具を大切に扱うのは、その競技に真剣に取り組んでいる姿勢であり、些細なことにも気をかけていることにつながっているのでしょう。

そんな選手たちですが、ウエイトトレーニングに使うシャフト(バー)やプレート(おもり)、ダンベルなどを雑に扱う人が多いのも事実です。

トレーニングに使う道具ですから、シャフトやプレートも大切に扱ってほしいのです。

 

「ボロボロ」でさびている。まるで鉄の塊(かたまり)

残念なことにボロボロになったプレートや、さびているシャフトがあります。まるで鉄の塊(かたまり)です。

 

わたしはトレーニングをサポートする仕事をしています。
屋外(フィールド)でサポートするときもありますが、多くはトレーニングルームでのサポートです。

はじめて行ったトレーニングルームでがっかりさせられることがよくあります。
とても広くきれいなトレーニングルームですが、シャフトやプレートがボロボロなのです。

「ボロボロ」なのは古いからだけではありません。
いかにも長い間、雑に扱われてきたことがわかるのです。

さびていますし、きたないのです。
もしかして、使用していないのかもしれませんが、トレーニングルームは、ほかのクラブも出入りしています。
ウエイトトレーニングもしているので、全く使っていないことはないでしょう。

頻繁に使っているのにきたないのは、雑に扱い、掃除(手入れ)をしていないからではないでしょうか。
(自分の道具はあれほど大切にしているのに)

さびていて、ボロボロ。
まるで鉄の塊になっている原因をあげてみます。

 

不特定多数が使うから

「不特定多数が使うから」です。

自分専用、もしくはチーム専用ならば、もう少し丁寧に扱い、大切にするはずです。
ほかのクラブやいろいろな人が使うものには、大切にする気持ちが薄れます。

プレートがもしきたなくても、わざわざ掃除をしてからトレーニングをすることはないでしょう。
そして、はじめから汚れていれば、終わっても掃除をしないものです。

だから
「来たときよりも美しく」

と、いった標語があるのでしょう。

きたない→手入れしない→さらに汚れる

の悪循環です。

 

鉄製で重いのも理由

ウエイトトレーニング用の道具は「鉄製で重い」のも理由です。

プレートはどうしても雑に扱いがちです。
鉄製のものは乱暴に扱っても壊れませんし。
少々のことでは曲がったり、壊れたりすることはありません。

重いので静かに扱うこともできません。
どうしても雑に扱いがちです。

 

大切に扱うことを習っていない

トレーニング用具を、大切に扱うことを習っていないのも理由のひとつです。

上記のように野球や他のスポーツでは道具を大切に扱うことを学びます。
小さいころから

・監督
・コーチ
・保護者
・先輩

から、習うのです。

しかし、ウエイトトレーニングは違います。
小さい頃はやりませんし、高校生になってウエイトトレーニングをやっても、シャフトやプレートの扱い方を習いません。
「ウエイトトレーニングは自主練習だけ」というのも多いですし。

先輩のようすを見てマネすることもあります。
(決して悪気はないのですが)

・プレートに足をかける(トレーニング以外で)
・プレートを投げつける
・プレートを片づけない
・シャフトを足で転がす
・使用後シャフトを拭かない

など、シャフトやプレートは丁寧に扱わなくてもいいものだと思ってしまいます。
誰からも習いませんし。

わたしの前の職場の話です。
用具庫にウエイトトレーニングの用具一式がありました。
わたしを含め一部の職員が使用するのですが、いつもぐちゃぐちゃ、でした。

汗で床やベンチが濡れていますし、プロテインのこぼれたあとも。
プレートはバラバラに片づけてあります。
(片づけてあるのが、せめてもの救いです)

毎回、シャフトも汗で濡れていました。
はじめのうちは雑巾を置いたり、ルームに注意の張り紙をしたりしました。
全体の場でお願いもしました。

しかし、ダメでした。
最後は、自分で手入れと掃除をしていました。
(用具庫はわたしの隣の部屋でした)

前職で唯一残念なことでした。

今、わたしの手の届く範囲、言える範囲ではシャフトなどは雑に扱わないようにしてもらっています。
シャフトやプレートを

「足で踏まない」
「足で転がさない」
「またがない」
「投げすてない」
「あとかたづけをする」

など。

 

ウエイトリフティング選手にはあたりまえ

シャフトやプレートを大切にするのは、ウエイトリフティング選手にはあたりまえのことです。

 

野球選手がグローブやバットを大切に扱うのがあたりまえのように、ウエイトリフティング選手はシャフトやプレートを大切にしています。

ウエイトリフティング選手にとってシャフトやプレートはただの鉄の塊ではありません。
きのうよりも1㎏、2㎏、重い鉄の塊(プレート)を挙げるために練習をしています。

野球選手がエラーをしないようにグラブさばきの練習をする、一本でもヒットを打つように素振りをする、ことと全く同じです。

競技選手は、やっている競技が少しでもうまくなるようにウエイトトレーニングをやっています。
そのほか、

・強いカラダをつくる
・ケガをしないカラダをつくる
・パワーアップする
・筋力をつける

ためにウエイトトレーニングをやっています。
それを手助けしてくれるシャフトやプレートを大切に扱いましょう。

ウエイトリフティング選手にとって、シャフトやプレートを足で扱われるのはショックです。
それは他の競技選手が大切なグローブやバットを足で扱うことと同じことなのです。

(わかりやすいので野球選手のグローブとバットを例に出しました。もちろん、わたしのサポートしているチームや野球選手はプレートを大切に扱ってくれています)

 

 

【編集後記】

朝からいつものファミレスで事務作業。
そこで中学のときからの友人と遭遇しました。
友人は数人と来ていましたし、わたしは仕事中。
あいさつだけでしたが、ひさしぶりに会うことができました。
一年ぶりに会いました。

【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを

・野々市横丁さんちゃん夜メニュー

おしらせ 2  
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