体育会系あるあるです。「ちょっと筋トレでも教えてくれ」といわれることがあります。私たちにとってそれは「ちょっと髪でも切ってくれ」と理容師に言うのと同じです。
*イメージです
髪を切ってもらう価値
髪を切ってもらうと、すっきりした頭と、すっきりした気持ちを得ることができます。とても価値のある時間です。
先日、理容室に行ってきました。前回は24時間の美容室に行ったのですが、今回は子どものころから言っている床屋さんです。
⇒24時間営業の美容院。私は24時間営業できないけれど、何かお客さんに役立つことを
⇒理容師歴50年。その人に髪を切ってもらう、ぜいたくさ。
床屋さんに行くときはいつも朝一番で行くようにしています。
とても気持ちのいい1日のスタートができるからです。
理容室ですから髭も剃ってもらえます。
時間をかけて顔を剃ってもらえるのは至福(しふく)のときです。
店主とは子どものころからの付き合いですから話題もたくさんあります。
また沈黙も気恥ずかしくはありません。
そんな1時間を過ごし気持ちよく終了です。
パーマをかけていませんし髪に色も入れていないので使ったのはシェービングクリームと、洗髪時に使ったシャンプーのみです。
3900円の料金と引き換えにさっぱりした頭と心地よい時間を得ました。
筋トレ・サポートの価値
筋トレはひとりでできます。それでもトレーニングコーチにサポートをしてもらうのはサポートしてもらう価値があるからです。
筋力トレーニングはひとりでできます。
団体スポーツのチームプレー練習とは違い相手がいなくてもできるのが最大の利点です。
しかしその利点はデメリットでもあります。
・励ましあう相手がいない
・正しくできているのかわからない
・孤独である
・励まして(叱咤激励して)くれない
ひとりで黙々とできるメリットの反面、ひとりだから上記のことができないデメリットもあるのです。
そのため本格的に取り組みたければ、パーソナルトレーナーやトレーニングコーチにサポートをお願いするのです。
トレーニングのサポートをお願いすると
・正しくプログラムしてもらえる
・正しいフォームをチェックしてもらえる
・安全に配慮してもらえる
・励ましてくれる
・最後の一回ができる(限界を超える)
などのメリットがあります。
信頼できる人にサポートを受けることができれば、
・試行錯誤する時間が減る
・ケガをするリスクが減る
・効率よく効果を出す(簡単ではないですが)
など、効果を出すためのショートカットができます。
サポート料と引き換えに効率のよい筋トレと効果を出すためのショートカットを得ることができるのです。
商品との交換だけが価値ではない
商品を買うときだけ料金を払うのではありません。モノの価値と引き換えに払うだけではないのです。新しい体験や気持ちのいい感覚、人からのアドバイスなどの価値にも支払わなくてはいけません。
モノと引き換えにお金を払うのは抵抗がありません。
とてもわかりやすいからです。
スーパーに行って店に並べられた大根をみて、「ダダでちょうだい」とは言わないでしょう。
誰もが大根がタダではないことを知っているからです。
しかし、私たちは形のないものにお金を払うことには少し抵抗があります。
抵抗というよりは、ちょっとだけ高いハードルがあると言っていいかもしれません。
不思議なものでちょっとだけ高いハードルがあるのにも関わらず、気軽に頼んでしまいます。
医師やリハビリの先生に「ちょっと診て」
コックに「ちょっと料理作って」
メディカルトレーナーに「ちょっとテーピングして」
画家に「ちょっと絵を描いて」
書道家に「ちょっと宛名書いて」
などキリがありません。
その相手が年下だったり、後輩だったり、仲のよい友だちであればもっと気軽に頼んでしまうものです。
「専門家だからチャチャっとできるでしょ」と。
多少はお礼をするでしょうが、本音は「もちろんタダで」です。
私たちが専門家を見ると「チャチャっと」できるように思えます。
手早く、スムーズに、何の苦労もなくサッとできるからです。
できるからではありません、そう見えるからです。
「何気なく」やって見えるのはスムーズにやっているように見えるだけで
見えないところ、いわゆる本人の頭の中はいろいろなことが激しく回っているのです。
頭の中が激しく回っているのに動作がスムーズに見えるのは長期間にわたる勉強と多くの失敗、修行に費やした多額のお金がかかっているからです。
お金ではなく膨大な時間かもしれません。
決して「チャチャっと」ではないのです。
もちろん身内や、お世話になった方、親しい友人はのぞきます。
こちらがやってあげたいことものぞきます。
決してすべてにお金がかかるとは言っているのではないのです。
そのバランスが難しいのですが。
杓子(しゃくし)定規だとギスギスしますし……。
私が言われるのは、「筋トレちょっと見てくれ」でしょうか。
特に体育会系は
「めしおごるから、飲みに連れていくから」が常套句です。
「………」
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私も専門家につい気軽に頼んでしまうこともあります。
人にものを頼むときは、十分注意しなければいけません。
決して「チャチャっと」できているわけではないのです。
人にものを頼むときはちょっとだけ気をつけましょう。
形のないものにも価値があるのだと気にとめておきましょう。
【編集後記】
弟夫婦と家族で食事へ
白子の天ぷらとカキフライは最高でした。
カキはアレルギーで食べられないので、見ているだけでしたが。
おいしそうにカキフライを食べる様子を見るのが最高でした。
もちろん白子の天ぷらはしっかりいただきました。
【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを
・豆揃い