13年以上、健康増進施設で中高年の運動指導に携わってきました。運動を継続している人は、運動の効果に気づいた瞬間があるそうで、よく教えてくれました。
健康増進施設にて
運動の効果は、あるとき、ふと気がつく
運動を始めても効果はなかなか、わかりにくいもの。運動を継続していると、あるとき、ふと、効果に気がつくことがあるそうです。
石川県初の医療法42条施設で13年余り、健康運動指導士として働いてきました。
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主に中高年の運動指導や、生活習慣病などの病気を持った方の健康指導、体力づくりが仕事でした。
いろいろな目的を持って運動を始めても、効果はすぐには現れてくれません。
1~2か月間、週2回ほど通って「全然痩せないからやめる」と言って退会される方もいました。(効果を出せなくて申し訳なく思います)
効果がすぐには出なくても、運動を継続していると、少しの変化が、現れるようです。
その変化に気づくのは、
・自分
・人が気づき教えてくれる
パターンがあります。自分で効果を感じていなくても他の人が感じる。
おもしろいものです。
運動の効果に気がついたとき
運動を継続していると、あるとき運動の効果に気がつくときがあるそうです。それはどんなときだったのでしょうか。
運動を継続している会員さんは、「効果がでた」というよりも、「気がついた」ときのことを、教えてくれました。
教えてくれたなかで、多かった7つのことをまとめてみました。
1.旅行で疲れなかった
この言葉を一番聞きました。
スポーツジムに通うぐらいですから元気な人が多いです。女性会や地域の教室、または、お友達と、旅行や温泉に行く人が多くいました。
旅行の行程は、ほとんどがバスや、車での移動ですが、旅行はどうしても歩かなければいけません。
まして観光地になると、石の階段を上ったり、広い公園を歩きまわったりします。
そんな時、運動の効果に気がつくようです。
「歩ける」「疲れない」と。
ある会員さんは、
「宿で寝るとき、みんな眠剤を飲み、足にシップを張って寝ていたけど、私だけ両方なくても平気だった。次の朝もみんなは、どこそこ痛いと言っていたが私は大丈夫だった」
と教えてくれました。そのとき効果を感じたそうです。
2.友だちに元気だと言われる
自分ではわからないが、お友だちと会うと言われるそうです。
「運動の効果しか考えられない」とよく聞きました。
姿勢や、行動力などが、そう思わせるのかもしれません。
謙遜しながらも、まんざらでもないようです。
3.痛いところが少しだけ気にならなくなった
決して、痛いところが、痛くなくなったとは言っていませんでしたが、
「今までは四六時中痛かったけど、気にならないときが少し増えた」と。
肩、膝、腰の症状が軽くなったようです。
4.食欲が増した
「今まで食が細かったのに、運動始めてから、おなかが空いて空いて。痩せたいのに太ってしまうわ」と。
「ごはんがおいしくって」もよく言っていました。
運動をすると、とてもおなかが減るそうで、たくさん食べるようになったそうです。
腸を刺激するのでしょうか、便秘症が軽くなった人もいました。
5.体重は変わってないのに、周りから痩せたと言われた
体重計の目盛りは変わっていないが、痩せた?と聞かれるようになるそうです。
「引き締まったのかなぁ」と、とてもうれしい表情で報告してくれます。
そのあと、決まって「服のウエストが少し緩くなった気が…」とも
体重計の目盛りではなく、スタイルに現れるようです。
「全然痩せない」と言いながらこれまた、まんざらではないようです。
6.歩くのが早くなった気がする
歩くのが早くなったのか、周りが遅くなったのかわかりませんが、この言葉もよく聞きました。
アメリカの研究で、「歩行速度と平均余命の関係」があり、歩行の速度が速いとその人の寿命は長いそうです。
これまた運動の成果かもしれません。
7.内臓脂肪が落ちた
私のいた医療法42条施設は、病院に併設されていました。希望者には、年に1度、CTで測定し、おなかの内臓脂肪と皮下脂肪を見ることができました。内臓脂肪の減少は、よくみられました。
会員さんも励みになるようでした。
内臓脂肪は赤く出るののですが
「赤が減った、赤が減った」と喜んでいました。
これら7つが、効果に気がついた瞬間でした。
継続することにフォーカスをする
運動をはじめると、すぐに結果が欲しいもの。すぐに出る結果よりも継続することにフォーカスをしたほうがいいのではないでしょうか。
体形や、健康診断の数値、カラダの痛いところなど、改善を目的として運動を始めたからには、すぐに効果が欲しいもの。
しかし、残念ながら、すぐに効果が現れる人は少ないようです。
長年の積み重ねで、なったことも多く、すぐに効果が出ればラッキーです。
いつか効果が出てくれればなぁという気持ちを内に秘め、運動を継続することにフォーカスすれば、結果、効果に気づくのではないでしょうか。
すぐにでる効果ばかりを求めていれば、なかなか出ない効果にしびれを切らし、あきらめたり、やめてしまったりすることも多い現実があります。
13年間そういう人をたくさん見てきました。
このように説明しきれなかったのは、本当に私の力不足でした。
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何らかの効果を求めて運動をはじめた、中高年のみなさん。
効果がすぐにでると期待せず、運動を継続していくことに、重点を置きましょう。
そうすれば、ふとした瞬間に、効果を感じることができるかもしれません。
【編集後記】
今日は久しぶりに学院大へ。
西インカレに向けて気合が入っていました。
みんな自己ベストを目指して欲しいです。
【昨日のOnce a day】1日1回新しいことを
てきさす スタミナカレー
くら寿司 ブロッコリーカレー
あるソフト