「トレーニングメニュー」と「トレーニングプログラム」。同じようですが違います。例えるならば「メニュー」はレストランの「お品書き」。「プログラム」は「学校給食の献立」です。
ストレングス・トレーニング&コンディショニング(4版)
NSCAパーソナルトレーナーの基礎知識(2版)
メニューはレストランのお品書き
メニューとプログラムを混同しがちですが、トレーニングにおいて私はメニューという言葉を使わないようにしています。
メニューはレストランのお品書きだからです。
「メニュー」とは選択可能な項目の一覧表のことをいいます。
レストランのお品書きは、
焼肉定食 800円
さかな定食850円
日替わり定食800円
など、お店が提供できる料理の一覧表のことです。
「今日は何を食べようか」と一覧表の中から選べることができるのが
メニューです。
だから「トレーニングメニュー」と言えば、コーチが選手に対して
「これと、この練習ができます。いかがいたしましょうか」
と同じ言葉になります。
少し違和感はないでしょうか。
プログラムは学校給食の献立表
プログラムは学校給食の献立表です。
お店にあるお品書きと違い、学校給食の献立表は、年間を通して目標があり、計画されているものだからです。
「プログラム」には目標や目的があり、計画、手順、順序が存在します。
「学校給食の献立もメニューではないか」といわれるかもしれません。しかし、学校給食には「学校給食法」というものがあり、目標や目的が示されています。
レストランのように、
「今日安い魚入ったから、今日の日替わり定食は刺身定食」
などと簡単に決められないのです。
栄養のバランスや、カロリー、郷土食学習(食育)などいろいろ考えられて提供されているのです。
トレーニングにおいても一緒です。
1年後、半年後、1か月後の目標があり、それを達成させるための手順や順序があります。
それらを計画し、実行しなければいけません。
トレーニングは「プログラム」なのです。
プログラムには「ゴール」と「ストーリー」が必要
「メニュー」と「プログラム」の違いを書いてきましたが
プログラムには「ゴールセッティング」と「ストーリー」が必要です。
「ゴールセッティング」とは「1年後、半年後、1か月後どうなっていたいか」
「どんなゴールを描きたいか」です。
長期目標、短期目標といってもいいかもしれません。
「ストーリー」とは、どんなキャラクターが、いつ、どこで、だれと、なんのために、何をしたか。
そしてどうなったかという物語のことです。
1年後の大会で優勝するために選手の物語を描くということです。
優勝までの手順を計画すると言ってもいいかもしれません。
そして、いつもお世話になっている
NSCAジャパンの認定検定員(今後マスターコーチに改名)の
和田 洋明さん(日野自動車レッドドルフィンズ・ヘッドS&C)は
「プログラムには、『ゴールセッティング』と『ストーリー』が大切で、
そのゴールはハッピーエンドでなければいけない」
といつも言っています。
ゴール=ハッピーエンド=勝利、新記録、成績UP、レギュラー獲得など
人それぞれのハッピーエンドがあります。
しびれる言葉です。
このように「ゴールセッティング」と「ストーリー」を考えて、
私たちトレーニングコーチは練習のプログラムを立てているのです。
【編集後記】
昨日のブログに書いたお店に今日、行ってきました。
(写真変更・追加しておきました)
お昼前だったので、お客は私一人でした。
店主から話しかけてきてくれました。
喫茶店は、父の代からやっていること、卒業した高校は私と同じということ、
私の仕事と店主の息子の部活動と関係があったことなど盛りだくさんの内容でした。
会話は大いに盛り上がりました。
帰りはいつものように、料金をかごに積んできました。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・アオキ大河端店
・友人の接骨院