マイクロバスを見ると、大型自動車免許をとったときの気持ちが、思い出されます。
県立野球場にて
社会人になって初めて挑戦したのが大型自動車免許
高校野球石川県大会を見に行ってきました。
スタンドに入る前に駐車場で見かけたマイクロバス。
何気ない光景ですが、マイクロバスを見て心が少し、
ざわつきました。
なぜなら、昔、もっていた夢を思い出したからです。
「マイクロバスを運転して、生徒を試合会場や遠征に連れていきたい」
という夢です。
大学を卒業し、社会人になって初めてチャレンジしたのが、大型自動車免許取得でした。
きっかけは、母校での教育実習でした。
マイクロバスを運転し、練習会場に連れていく先生を見たからです。
先生は、指導教官ではなかったのですが、高校時代の担任だったこともあり、課外学習(部活動)はすべて先生の指導補助でした。
私の専門競技ではありませんでしたが。
4週間毎日、参加しました。
普通は土曜の午後と、日曜は教育実習がないのですが、
土日も関係なく部活動に帯同しました。
とても濃厚な実習でした。
その部は、当時、県内でベスト4に入ればいいくらいで、
今のように県内無敵ではありませんでした。
(のちに、だれもが知るスターを輩出し、日本一にもなります)
そんな先生を見て、
「絶対に教員になりたい」
「部活を持ちたい」
という気持ちが強くなりました。
さらに、先生から
「自分で中古のマイクロを買った。これで日本全国、遠征に連れて行っている」
と、聞かされたときは衝撃でした。
「教員になって、自分の部を強くするために遠征に連れて行こう。
自分でマイクロバスを運転して」
そう決めたのでした。
そして、社会人になり、大型免許にチャレンジし、取得したわけです。
マイクロバスとは
マイクロバスとは小型のバスのことを言います。
マイクロバスは、観光用の大型バスや、路線バスと違い、定員29名以下の小型バスです。
・車両総重量11トン未満
・最大積載量6.5トン未満
・乗車定員29人以下
中型自動車免許で運転できるマイクロバスが多いのです。
(平成19年6月2日より)
施設や幼稚園の送迎、部活動の移動バスとしてよく使われています。
ちなみに「マイクロバス」は和製英語だそうです。
平成19年以前は、中型自動車免許がなくマイクロバスを運転するには
大型免許をとるしかありませんでした。
普通自動車免許は高校卒業前に取得しましたが、
大学在学中は原付バイクしか運転していませんでした。
自動車はいわゆるペーパードライバー。
それなのに、無謀にも大型免許に挑戦したのでした。
教員採用試験にまだ合格もしていないのに
マイクロバスで遠征に連れていきたい。
そんな気持ちだけでチャレンジしました。
運転センスはあまりないようで、とても苦労しましたが、
なんとか取得しました。
そして念願がかない、部の生徒を遠征や試合に連れて行きました。。
と、なればよかったのですが、
現在に至るまでマイクロバスを運転したことはありません。
引率もありませんでした。
これからもマイクロの運転はしないでしょう
おそらく、これからもマイクロバスの運転はしないでしょう。
なぜなら、運転する必要がなくなったからです。
そう何年も前に気がついたからです。
マイクロバスの運転は手段の一つでした。
部活の生徒を遠征に連れていきたい(強くしたい)
というのが目的だったのです。
さらにその先には、部活動の指導が熱く、できる教員になりたい
という目標があったのです。
マイクロバスを運転して遠征に連れていく教員を目指していたんです。
結局、教員にもなれず、部活動も担当できず、
マイクロバスで遠征にも連れていけませんでした。
「夢が破れた」
と思う人がいるかもしれませんが、
私は、違ったかたちで、夢がかなっています。
中学生や高校生の体育の授業は、できませんでしたが
幼稚園児から80歳を超える人までの運動指導をさせてもらいました。
プロ選手も担当させてもらいました。
部活動は持てませんでしたが、いくつかのチームの部活で
トレーニング指導をしています。
社会人チームは日本一になりました。
マイクロバスは運転できませんでしたが、
マイクロバスによく乗せてもらいますし、
マイクロバスに乗って、生徒たちが来てくれています。
「まったく残念な気持ちはない」と言えば、うそになりますが、
ほとんど、夢がかなっていると、満足しています。
夢以上かもしれません。
今日、野球場でマイクロバスを見て
ふと、こんなことを思いブログに書いてみました。
誰でも、違ったかたちで、夢がかなっていることも、
あるのではないでしょうか。
きっと、なにかしらあるはずです。
一度探してみてはいかがでしょうか。
おまけ
13回タイブレークの末、試合に勝ちました。
初めてタイブレークを見ました。
ちょっとしたミスが勝敗を決めるんだと、改めて認識しました。