高校野球部。3か月ぶりのグランド練習、2週間ぶりのテスト明けの練習。気をつけてサポートしたこと

3か月ぶりのグランド練習、さらに2週間ぶりのテスト休み明け練習。どんなことに気をつけて野球部のサポートをしたのかをまとめてみました。

3か月ぶりのグランド練習
*3か月ぶりのグランド練習

 

3か月ぶりのグランド、2週間ぶりの練習

先日、生徒たちにとって3か月ぶりのグランド練習。それに加えテスト期間終了、2週間ぶりの練習のサポートをしてきました。

 

石川県は雪が降ります。
とうぜん雪も積もるので冬の期間はグランドで練習ができません。

今年は4年ぶりにたくさん雪が降りました。
去年は記録的な暖冬でしたが、今年は雪かきがたいへんでした。
そんな冬でしたが2月に入り気温が比較的高い日が続きました。

サポートしている高校の野球部のグランドは少し山手にあります。
付属大学の敷地内にあるのですが、2月の後半からグランドに雪がなくなっていました。

3月になりグランドでの練習再開です。
約3か月ぶりのグランド練習なのです。

そして毎年のことですが、この時期は2週間のテスト期間があり、練習は2週間お休みです。
グランド初練習と2週間ぶりの練習が重なったのです。


その初日に90分のトレーニングのサポートをしてきました。

・3か月ぶりのグランド練習
・2週間ぶりの練習

このふたつの条件がある上でのサポートです。

その条件で、なにに気をつけてサポートしたのかをまとめてみました。 

 

気をつけた3つのこと

サポートで特に気をつけた3つのことです。

 

ねんざ、肉離れに細心の注意

ねんざ、肉離れに細心の注意をはらいました。

 

3か月間、校内の体育館や室内練習場(人工芝)で練習をしてきました。
とうぜんグランドの土と、違う床の上での練習でした。

トレーニングにおいて床や地面のことを「サーフェス」といいます。

体育館や人工芝とグランドの土ではサーフェスが違います。
3か月の間、土以外のサーフェスで練習をしてきました。

そのため土のサーフェスに慣れるまで、十分に注意をしなくてはいけません。

足とサーフェスの摩擦抵抗が違うからです。
とうぜん土は柔らかいので、体育館や人工芝の感覚で踏みしめると、足元がとられてしまう可能性があります。

足元がとられると、ねんざにつながります。
滑りやすいですし。

また足元のグリップ力が変わるとカラダが過度に反応し、肉離れを誘発する可能性もあります。
まして2週間ぶりの練習です。
いっきにやると肉離れなどのケガにもつながります。

ケガ防止、特にねんざ、肉離れに気を使ったサポートです。

・シューズをしっかり履きなおす
(スパイクではなく、運動シューズでした)
・足元のストレッチを多めに
・もも裏(ハムストリング)のストレッチを動きの中で

などに気をつけてやりました。

生徒たちにも、ねんざと肉離れへの注意を促しました。

 

まずはシンプルな動きを反復練習

まずはシンプルな動きを反復練習しました。

 

上記のようにケガをしては本末転倒です。
これまでいろいろなバリエーションをしてきましたが、今回はシンプルな動きの練習です。

前に進む練習を中心におこないました。
いつもは「横の動き」「バックへの動き」など、多方向に動く練習をしています。
しかし、横への動きは足をひねる可能性があります。
バックへの動きは転倒の可能性も。

バックへの移動は少しだけ取り入れましたが、やはり数人転んでいました。
サーフェスが違うからでしょう。

また動的ストレッチも地面を踏みしめることを意識しました。

ニーハグをやるのですが、今回は地面を踏みしめるバージョンです。
バランスをとる時間はいつも3カウントですが、土をしっかり踏みしめて欲しいので6秒間にしました。

「1・2・3」のかけ声ではなく
「01・02・03」と「0」をつけて少し長くしました。

ダイナミックストレッチでよくやる「ニーハグ」これひとつで、たくさんのトレーニングになる

ウォーミングアップをトレーニングに。ムーブメントプリパレーションという考え方

 

シンプルな動きを反復しました。

 

 

80%でやることに全力をかける

「80%でやることに全力をかけよう」と声かけをしました。


ひさしぶりのグランド、ひさしぶりの部活動。

高校生のテンションはマックスです。

うれしくなり、はりきってしまいます。
とてもいいことですが、まだ高校生。

どうしても「じゃれあって」しまいます。
集中力が散漫になる可能性もあります。

うれしい気持ちを尊重しつつ、いつものように力を出さないように声かけをしました。

キーワードは

「80%でやることに全力をかける」

です。

無茶苦茶な日本語ですが、

・全力を出さないことに努力する
・80%でやることを意識する
・マックスをださない

という意味です。
普段は全力を出さないと叱られるのですが、今回は反対です。

「80%でやることに全力をかける」

この言葉が生徒たちにもハマったので使っています。
(私だけかもしれませんが)

 

キャプテンを中心に「80%、80%」の声が出ていました。

 

土のグランドに慣れるまで徐々にやろう

「土に慣れるまで、徐々にやっていこう」監督と生徒に言ったことです。

 

5年以上サポートしている学校です。
これまでは前職である病院の施設(体育館)でのサポートでした。


グランド初練習にサポートしたのははじめてでした。

私にとっても生徒にとってもナイスタイミングです。

生徒たちは、「はりきらないように」と言われたのもはじめてでしょう。
また、ねんざや肉離れのことを注意しながらトレーニングをしたのも、はじめてのはずです。

 土と体育館の床、人工芝のサーフェスの違いは体感でわかっているでしょうが、言葉で言われたのはおそらくはじめてのことです。

ひさしぶりのグランド、そして2週間ぶりの練習。

「土に慣れるまで徐々にやろう」

と、声かけをしてトレーニングは終了しました。

次回のサポートは1週間後です。
少しずつ強度をあげていく予定です。

 

 

 

【編集後記】

土曜に研修をした友人と連絡。
メッセージには
「小さい筋肉たちがザワついています」と。
とてもいい表現です。
さっそくパクります。

 

【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを

・HEART BEAT WEEK ( SPECIAL PASS)

 

おしらせ 2  
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