スポーツ選手ならやっておきたい股関節の「パタパタ」トレーニング

スポーツ選手なら股関節の動きは重要です。ウォーミングアップにも使える股関節の「パタパタ」トレーニングを紹介します。

*モデル 〇澤さん

 

股関節を自由に動かす

スポーツ選手にとって、股関節を自由に動かすことは大切です。

 

 

スポーツにはカラダを「ひねる」動作がたくさんあります。
カラダを「ひねる」ことは、とても重要だと、スポーツをやっている人ならわかるのではないでしょうか。

カラダを「ひねる」動作は、股関節が硬ければ十分に動かすことができません。
最後までしっかり「ひねりきる」ことができないのです。

たとえば野球のバッティング。
監督、コーチはスイングのときに、

「もっとカラダをひねろ」

と言います。

言葉どおりにうけとると、腰を大きくひねってしまうことがよくおこります。
実際には、わずかな腰のひねりと、股関節の大きなひねりでカラダの「ひねり」、スイングができています。

またはゴルフのスイング。
クラブがボールに当たったあとのフォロースイングは、前足の股関節が大きくひねられています。
スイングにおいて股関節がしっかりと「ひねられて」いなければ、
ゴルフ用語でいう

・スウェイ
・スライド
・アーリーエクステンション

など、NGフォームになってしまいます。

野球のスイングもゴルフのスイングも、腰を「ひねっている」のではなく、股関節を大きく「ひねって」いるのです。
(脛骨の内旋・外旋、足の内反・外反も関係しています)

もしも、股関節がしっかり動かなかったり、硬かったりした場合、どうなるでしょうか。
股関節の「ひねり」を補うため、腰を過度にひねってしまいます。
その腰の過度なひねりが、腰痛の原因のひとつになるのです。

 

私のトレーニングプログラムでは、股関節をしっかり動かすことをやっています。
(強度があるので高齢者や人工股関節の人には配慮が必要です)

 

「パタパタ」股関節トレーニング

股関節トレーニングの一部を紹介します。通称「パタパタ」トレーニングです。

 

座って準備

まずは背中を伸ばして膝を立てて座ります。

足と足の間はこぶし二つ分くらいにあけます。

手はうしろについても構いません。
柔軟性のある人は手をつかなくてもできますが、背中がまるまるのはNGです。
まずは手をついてやってみましょう。
(最終的には手をつかなくてもできることが理想です)

膝を立てて座っただけで、背中が丸まってしまう人がいます。
股関節が相当、硬い可能性があります。
そんな人は膝を立てて座り、背中を伸ばすだけでもいいトレーニングになります。

 

パタパタと倒す

「パタ」っと、膝を片側に倒します。

股関節トレーニング2

足裏と反対側の足の膝が合わさるようにします。
足裏と膝が重なってしまう場合は、膝を立てたときの足幅が狭い可能性があります。

足裏に膝が収まる足幅に調整します。

「パタ」っと倒したら、今度は反対に「パタ」っと倒します。
「パタパタ」と動かします。

股関節トレーニング1*右に倒したあとスタートポジションに戻します

股関節トレーニング3

足を戻しても、足の幅をなるべく変えないようにしましょう。

 

これは股関節を内側にひねったり、外側にひねったりする動作です。
股関節の「内旋、外旋」といいます。
この動きを「パタパタ」と続けます。

股関節が硬ければスムーズに倒すことができません。

また膝が床につかない場合もあります。
そんなときはムリをしないで、うしろの手をもう少しカラダの遠くにおいてみましょう。

トレーニングですからムリにやらなくてもだいじょうぶです。
できるところまででOKです。

 

膝の内側と外側を使って膝立ち

「パタパタ」とやったら今度は、膝の内側と外側を使って膝立ちをしてみましょう。

股関節トレーニング4

股関節の「パタパタ」動作に慣れてきたら、膝の内側と外側を使って膝立ちになります。

・内側にひねった状態(内旋)で伸ばす(伸展)
・外側にひねった状態(外旋)で伸ばす(伸展)

股関節のトレーニングです。
膝の内側と外側にしっかり体重を乗せるという目的もありますが、ここでは省略します。
(少し難しくなるので)

股関節が硬いとスムーズに膝立ちをすることができません。
「よいっしょ」と勢いをつけてやらなければ、膝立ちになれないことがあります。
それは股関節が硬い証拠です。

そんな人はスムーズに膝立ちになれるようにトレーニングしていきます。

この動きがスムーズにできれば

・手をつかないでやる→手を伸ばす→手を伸ばし床につける→立ち上がる
・立ち上がったあと逆モーションで座る

など、多くのバリエーションがあります。

 

股関節トレーニング5*腕を伸ばして、ストレッチを加えるバリエーション

 

いつでもどこでもできるトレーニング

この「パタパタ」トレーニングは、いつでもどこでもできるトレーニングです。

 

 

このトレーニングのいいところは、どこでもできることです。

・グランドでは汚れる(ぬれる)
・体育館や人工芝では膝が少し痛い

などのデメリットもあります。

しかし、ストレッチマットやタオルを使えば膝はそれほど痛くはありません。

マットがなくても短時間のトレーニングです。
多少は、がまんをしましょう。
(私の統計上、「痛い」という人に限って股関節が硬い人が多いものです)

また、股関節の硬さチェックにもなります。
私は左の股関節が硬いので、左足を右に倒すときに違和感があります。
左股関節を内側にひねる動作が苦手です。

トレーニングを始めるときには、今日のカラダの状態のチェックになります。
股関節が硬い場合は、少し多めに「パタパタ」するようにしています。


「パタパタ」する股関節トレーニング。

ウォーミングアップやトレーニングのひとつに取り入れてみましょう。
「パタパタ」トレーニングで、股関節の硬さをチェックしてみましょう。

 

*小さいころ股関節脱臼をしたことがある人、人工関節の人などは注意しましょう。
ちがうトレーニングをやりましょう。

 

 

【編集後記】

金沢は朝から雨です。
ニュースで「バケツをひっくり返したような雨」と言っていました。
天気予報でもこの言葉を使うんですね。
なぜか笑ってしまいました。
大きな被害がなければいいですね。

 

【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを

・クスリのアオキ 東力店
・ちぎってロールメロンパン

 

おしらせ 2  
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