ハイプルは腕に力をいれない。今日の練習で学んだこと

ウエイトリフティングのテクニックに「ハイプル」があります。
私はとても苦手ですが、今日の練習でコツを学びました。
ハイプルのコツは「腕に力をいれないこと」です。

本日の練習内容 急遽変更になりました

 

ハイプルとは

「ハイプル」とはウエイトリフティングのテクニックの一つです。
クイックリフトと呼ばれる全身を使って、爆発的筋力発揮をするためのトレーニング種目でもあります。
床から、もしくは膝上から、バーを一気に引き上げます。

 

「ハイプル」は全身を使ってバーを引き上げ、上がってきたバーをスナッチやクリーンのようにキャッチをしない、途中までの運動です。

ウエイトリフティングにはもちろんのこと、他の競技選手にも効果的なトレーニングです。スナッチや、クリーンのようにキャッチ技術がなくても爆発的トレーニングができるからです。

しかし、習得に時間がかかるため、私は他の競技選手にはあまり教えてきませんでした。間違ったテクニックを覚えやすいという欠点もあります。
私は苦手意識があり、あまり自信はありませんでした。
今日のプログラムにもあったので、正直いやだなと思っていました。

ハイプルをすると手に豆ができる。力が入っている証拠

「ハイプル」が苦手なことの一つに、「ハイプル」をするとすぐ手の平に豆ができるのです。ひどいときは練習の途中に豆がめくれて、痛い思いをするのです。
学生に「それは腕に力が入っている証拠ですよ」と指摘されました。
「豆ができないようにそっと握る」これが私にとってのコツだったのです。

 

「ハイプル」に関わらず、「プル」いわゆる引く動作のトレーニングをするといつも手に豆ができていました。できやすいところをテープで予防したり、ストラップといって、握力をカバーするように紐を使っていたり、しましたがダメでした。
豆ができるだけならいいのですが、豆がつぶれて皮がむけるのです。手の平ですから、痛いだけではなく日常生活にも影響が。
髪を洗ったり、洗い物をしたり、してもしみますし力が入りません。
練習でバーを握るたびにストレスがかかるのです。

その話をペアだった学生の山田君に話すと

「豆ができるのは手に力が入っている証拠。そーっと、そーっと握って手には力をいれない」

と教えてくれたのです。

そうなんです。私は今まで知らず知らずのうちに腕に力をいれていたのです。以前からいつも「リラックス、リラックス」とリフティングのとき、声をかけられていました。力が入っているのが、カラダ全体のことだと思っていましたが、それは腕のことだったのです。

思い返せば、いろいろな人に、「腕で引くんじゃない。腕はリラックスして、広背筋に力をいれるんだよ」と教えてもらっていたのでした。

山田君のアドバイスを聞いたあとハイプルをすると、バーが軽く上がるような気がしました。タイミングをつかむために何度も繰り返しましたが、手のひらは痛くなりませんでした。
スナッチベスト記録の90%を5回6セット実施したのですが、結局豆はできませんでした。

「コツ」つかみました。

 

手に豆ができる、むける過程

アドバイスでコツをつかみました。同時に手に豆ができ、むけてしまう過程もわかってきました。

 

私が「ハイプル」を苦手としていたのは、豆ができるからだけではありません。全身を使ってバーを引き上げることが苦手で、スムーズにバーが上がってこないことも原因でした。

バーがスムーズに上がってこない原因は、パワーがバーに伝わってないからです。
床もしくは膝上からバーを一気に引き上げるには、トリプルエクステンションが必要です。「トリプルエクステンション」というのは、
足首、膝、股関節の3関節がタイミングよく伸展することを言います。

ジャンプをするとき、三関節が一気に伸びるように、ハイプルもこの三関節の力をバーに伝えて上に挙げます。

三関節の伸展が必要なのに、腕に力が入っていると、腕の力でバーを引っ張ってしまいがちです。
三関節が伸び切る前に腕で引っ張ってしまい、三関節の力を全部出しきれないのです。
バーに力が伝わらないのです。

腕に力をいれる→腕でバーを引くクセがつく→全身が伸びる前に肘が曲がる→全身の力がバーに伝わらない→バーがスムーズに上がらない→上がらないから無理に引っ張る→手がずれて豆ができる、むける

だったのです。

これがハイプルを難しくしている原因だったのです。テクニック不足のため、その結果として豆ができていたのかもしれません。

 

プル動作は、リフティングのスタート動作であり、2番目の動作でもあります(ファーストプル、セカンドプル)
もう少し練習をしてマスターしなければいけません。

運動選手にも、とても有効なトレーニングなので、私がマスターした暁には、トレーニング指導にも取り入れたいと思います。

今日はちょっとしたアドバイスで、何か変わった気がしました。
これからは「そーっと、そーっと」握るようにします。
私は擬態語・擬音語で覚えるのが得意なようです。

ジャークは「ぼっよ~ん」ファーストプル、セカンドプルは「すぅーがっつん」

「トレーニングしたい。」小4の姪っ子に、言ってもらう方法

「ハイプル」トレーニングの参考になっていただければ。

 

【編集後記】

学院大は2部練習。午前は自己記録を目指すプログラム(通称、上げる日)
午後は補強トレーニングの予定でした。
しかし午後からフランス代表チームが急遽来ることになり、午前と午後が入れ替わりました。フランス代表チームは今日、「上げる日」だそうです。
私はどちらにしか練習ができなかったので、補強の午前中だけになりました。
フランス代表チームと一緒に上げたかったです。残念。

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・馬喰ろう 馬づくしメニュー

おしらせ 2  
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