「花名刺」という変わった名刺をつくりました。名刺をもらったときに名前だけをお知らせするためです。
*花名刺 サクラ
花名刺とは
花名刺とは京都の舞妓さんや芸妓(げいこ/げいぎ)さんが持つ名刺です。私はもちろん芸妓ではありませんが、シンプルでかっこよく、一度つくってみたいと思いました。
私の友人が(師匠でもあり親友です)この名刺を使っていました。
影響されやすいのですぐに「まねします」とパクリ宣言をしました。
以前から変わった名刺をつくりたいと思っていました。
ジャバラ折になった説明書のような名刺か、名前しか書いていないシンプルな名刺。
両極端ですがどちらにするのか迷っていたのです。
とは言っても3月までは会社員。変わった名刺を持つわけにはいきません。
4月以降、環境が変わり、個人の名刺をそろそろつくりたいなと思っている時、この名刺に出会いました。
むかし、高速道路のサービスエリアで、千社札をつくる自動販売機がありました。
その機械で友人と一緒に千社札シールをつくり、スキー板に貼っていました。
千社札にあこがれがあったのです。その千社札に似た花名刺。
「ビビッと」来たのは偶然ではありませんでした。
思いきってつくってみました。
★「舞妓」京都の花街で、舞踊やお囃子などで宴席に華を添える仕事をする女性。芸妓の見習いで20前後が多く修業を終え認められれば「芸妓」になれます。
★「芸妓」(げいぎ)は舞踊や唄、鳴り物などで宴席に華を添える仕事をする女性。芸者。
あいまいになっていた場所もあるようでしたが、花魁(おいらん)とは違い芸事を追求していました。「芸は売っても身は売らぬ」が身上。
★「千社札」(せんじゃふだ)は江戸時代に流行しました。神社、仏閣に参拝した証拠に自分の名前を記入した木のお札を納札したのが始まり。今はシール。落語家がよく使っているイメージ。
ちょっとだけこだわりを
思いきってつくろうと思った花名刺。ちょっとだけこだわりました。
つくろうと思ったのはいいのですが、京都出身の友人のように舞妓や芸妓に縁もゆかりもありません。
名刺をつくってもストーリーがないなーと思っていました。
「……。」
小京都金沢
「そうだココは金沢だ!」と、ひらめいたのです。
金沢市は昔から「小京都」と言われます。
加賀百万石と言って決して大きくはないのですが、ミニ京都の風情があります。
裏日本と言って不便なところでしたが、北陸新幹線開通により注目度アップ。
市民の台所「近江町市場」では連日グルメリポートのロケ。
有名人がいない日はありません。
金沢はバブル真只中なのです。
そんな金沢市にも
・ひがしの屋街
・にし茶屋街
・主計町(かずえまち)茶屋街
があるのです。
もちろんたくさんの芸妓さんがいます。
芸妓さんがいるのだから花名刺も持っているだろうとおもい、「花名刺」=「金沢・小京都」に、こじつけることができました。
シンプルに
これまでの名刺にはたくさんの資格名を入れていました。人がどう思うかは別として、それなりに苦労して取得した資格。
プライドを持っていたのも事実です。
しかしよくよく考えると、
・資格のアピール自慢
・頑張って取得したぞという自信
・国家資格がないから…せめて
という気持ちがあったのもまた事実。
裏を返せば、自信のなさのあらわれだったのです。
もし私が医者ならば病院名と「医師」しか書かないでしょうし、弁護士ならば事務所名と「弁護士」しか書かないでしょう。
やはり自信がなかったのです。
もちろん今も自信がありませんが、花名刺には資格名を入れませんでした。
名前と、このブログのタイトルでもある「トレーニングコーチ」だけにしました。
お金が舞い込む(舞妓む)小ネタに
昔は、芸者をあげて宴席を設けるにはある程度、財力がなければいけませんでした。
今でもそうですが。
その席にいる舞妓、芸妓にもらう名刺ですから一般庶民からすればうらやましいものだったかもしれません。
そんなこともあり、花名刺を財布に入れておくと「お金が舞妓む(舞い込む)と縁起を担がれたのはわかる気がします。
現に裏がシールの花名刺もありますから。
このネタは小ネタに使えるでしょう。
「この名刺、持っていればお金が舞妓むよ」と。
別に捨てないで取っておいて欲しいなどとは思っていませんが。
「ちょっと変わった名刺だな」と思ってもらえればそれで大丈夫です。
どんな変わった名刺より、最後は「今日の会話が名刺です」と言えるように
上記であげたように、今回、花名刺をつくってみました。
ノリで、変わった名刺をつくったように見えますが、注文するときは一応考えました。
料金もそれなりにかかりますし。
本音を言えば、名刺をなくして「今日の会話が名刺です」といえるようになりたいです。
以前ブログでも書きました。⇒脱・名刺コレクター。「今日の会話が名刺です」と思える勇気
その時のブログでは名刺のコレクターにならないようにするための工夫を書いてみました。
だんだん溜まる名刺に対して、顔も思い出さない人の名刺をとっておくのも、いただいた人に失礼だと思ったからです。
そして、お互いに儀式のように交換した人が、私の顔を思い出さないのに、「誰だったっけ」と思ったまま、持っているのも嫌でした。
名刺を交換しなくても仲良くなる人はなります。普段から友だちに信頼されていれば、連絡を取りたい人の名刺を持っていなくても、友だち経由で連絡できるでしょう。
変わった名刺をつくったのは、名刺は一回限りの交換。
交換時に、名前がわかること。
「変わった名刺だな」と思ってもらえればうれしいです。
名刺がなくても「今日の会話が名刺です」と言えるようになれば理想です。
私の尊敬する方の多くは名刺を持っていません。
名刺がなくてもその人の生き方が名刺ですから。
【編集後記】
Amazonのprime videoで遅ればせながら
「進撃の巨人」を見ました。
人食い巨人が、アンガールズ田中さんや、いろんな名脇役俳優の顔に
みえてしょうがありません。
特殊メイク担当者の悪意を感じました。(笑)
楽しめました。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・信長弁当