瞬間くもりガラス。曇ることもあるが、また晴れる

神戸を走る六甲ライナー。窓を瞬時に曇らせる「瞬間くもりガラス」を採用しています。瞬間に曇りますが、瞬間に晴れる。気分が一時的に曇っても、また晴れると思うと気持ちが楽になるのではないでしょうか。

瞬間くもりガラス*六甲ライナーにて

六甲アイランド線。通称六甲ライナー

神戸の方にはおなじみでしょうが、六甲アイランド線、通称六甲ライナー。
六甲ライナーの窓には珍しい仕掛けがあります。

 

六甲ライナーに乗りました。いい大人ですが、いまだに東京モノレールや、
ゆりかもめなどに乗る機会があればワクワクしてしまいます。
先日も沖縄で、ゆいレールに乗り、少しだけテンションが高い自分に笑ってしまいました。

養護学校勤務時代、修学旅行の引率で東京ディズニーランドに数回行ったことがあります。
具体的に言わなければ伝わらない。養護学校で学んだこと

ある修学旅行の時、担当していた生徒が東京ディズニーリゾートを周回する
モノレールをとても気にいってしまったことがありました。
その結果、生徒に付き合い何周も乗ったことがあります。

あとで他の先生に「大変だったでしょう」と言われて、
「そうですね」と答えはしましたが、結構楽しんでいる自分がいました。

高架を走る無人のモノレールは、どこか気持ちをくすぐるのです。

そんな私が六甲ライナーに乗るのは2回目です。2年前、はじめて乗りましたが、
数人の研修仲間と乗ったので、あまり覚えていませんでした。
そんなこともあり、今回乗るのを楽しみにしていたのです。

六甲ライナー

六甲ライナーは、神戸市東灘区を走行する無人車両です。
住吉駅から六甲アイランドのマリンパーク駅まで4.5キロ、6駅を結ぶ
神戸新交通六甲アイランド線なのです。

 

 

瞬間くもりガラス

六甲ライナーに乗車してしばらくすると窓が瞬間に曇りました。後で知ったのですが、それは「瞬間くもりガラス」だったのです。

 

先日2年ぶりに六甲ライナーに乗車しました。
あいにく最前列の席には座れませんでしたが(あとで座りました)
前方のほうには座ることができ、外の景色を見ていました。

すると突然、窓が曇ったのです。外の風景を見ていた私は、一瞬びっくりしてしまい、
思わず上着の袖で窓を拭いてしまいました。
もちろん、曇りは取れません。
「気温差なのかな」と思っていると、窓の上には「瞬間くもりガラス」の文字が。

さっそく検索してしまいました。

 

 

どうやら、沿線に住む住民のプライバシー保護を目的に、ある区間だけ窓を一時的に曇らせる処置をとっているとのことでした。
そんな「瞬間くもりガラス」といった特殊な技術を採用していたのです。

乗車している人が景色を見たいという気持ちと、近隣住民のプライバシー保護を
見事にマッチさせた方法だったのです。
(車窓から眺める風景は最高です)

もう好奇心は止まりません。曇る瞬間と、晴れる瞬間を
じっくり見たくなったのです。

1日乗車券を買って2往復

瞬間くもりガラスに興味津々。1日乗車券を買って2往復しました。

 

ホテルに荷物を預けたかったのと、元町に行く用があり、アイランドセンター駅で下車しました。
そのあと元町に行き用事を済ませ、住吉駅へ。

そこからマリンパーク駅まで2往復しました。
もう一度、窓が曇る、晴れる様子を見たかったのです。

乗客に子どもがいなかったので、最前列に座りました。
普通は前を見るのですが、私は、窓が気になって仕方がありませんでした。

 

結局、
住吉駅→マリンパーク駅→住吉→アイランドセンター駅

を乗ったのでした。

 

はじめは、瞬間に曇ったり、晴れたりするのがとてもおもしろかったのですが、
それを見ていると、なぜか「仕事に対する気の持ちよう」のような気がしてきたのです。

仕事において

・これがいい
・この方針で
・ここは信念をもって
・ここは譲れない

などと思っているのですが、ときどき瞬間的ではあるのですが

・でも、こっちにしようか
・でも、ちょっと方針を変えようか
・でも、ここは信念を少し曲げて
・でも、ここは少し譲って

など曇りガラスのように曇ってしまうのです。
もちろんそれがすべて悪いわけではなく、
柔軟性を求められることでもあるかもしれません。

しかし、どこかでブレているような気もするのです。
すると、またどこかで

・やっぱり、これで
・やっぱり、この方針で
・やっぱり、この信念で
・やっぱり、ここは譲らない

と切り替わるのです。まるで瞬間くもりガラスのようです。

本当は、曇ることなく、ブレることなく、晴れたままいけばいいのですが、
弱い自分もいて、ときどき曇ってしまうのです。

曇ることに落ち込むこともありますが、
「瞬間くもりガラスのように、必要なときもあるのではないか」
と思うと、気持ちがすこし楽になるような気がします。

特殊なガラスに興味がわいたのは、単純に面白い発見だったこともありますが、
それだけではなく、仕事に対するブレる気持ちに重なったのかもしれません。

 

瞬間的に曇ってもまた晴れる。
瞬間的に曇っても、それはそれでいいのではないでしょうか。

 

六甲ライナー車窓六甲ライナー車窓夕方

 

【編集後記】

私が尊敬する方と2年ぶりにお会いすることができました。
90分の登壇でしたが、仕事があり残念ながらすべて聞くことができませんでした。

しかし、パワフルな講演に久しぶりに刺激をもらいました。
「その仕事が好き」「選手ファースト」が自然とあふれていました。
少しでも近づけるように、日々修業します。

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・はじめての方々とお話し
・ホテルプラザ神戸3Fレストラン

 

 

 

 

 

おしらせ 2  
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