「アスリートのサポートはむずかしいですよね」それに対する私の答え

この仕事をしていると、ときどき同業の方や、友人などに聞かれることがあります。
「アスリートの指導ってむずかしいでしょ」と。
(人が言った言葉なので、あえて「指導」と書いています)
私の答えは
「一般の方やシニアの方「も」むずかしい」と答えるようにしています。

*タオルを使った体操 木島病院アスリハ棟にて

 

アスリートのサポートはむずかしいと思われている

一般的なイメージでしょうか。
アスリートのサポートはむずかしいと思われています。

前述のように、よく聞かれますし。
専門としてやっている私としては、とてもうれしい言葉です。

「むずかしいことをやっている専門家」と思われているので。
しかし、そうでもあり、そうでもないのが正直なところです。

ある同業の方のように、「アスリートには特別なことをやっている」
とは言っていませんし、そもそも特別なことは、やっていないので。

そのため
「アスリートのサポートはむずかしいんでしょ」
と聞かれたら、

「アスリートのサポート「も」むずかしい」
と答えるようにしています。

 

アスリートのサポートのむずかしさ

アスリートサポートのむずかしいところをあげてみます。

勝負に直結する

一番のむずかしさは、「勝負に直結すること」です。
アスリートがトレーニングをする目的は
・ダイエット
・生活改善
・健康診断の数値の向上
・ボディメイク
・体質改善
などではありません。

勝負や試合に勝つためです。

もちろん健康を害してはいけませんし、トレーニングは安全でなければいけません。

しかし、ある程度のリスクも覚悟しなければいけないことも事実です。
リスクを最小限にして、効果を最大限に出す。

そんな、むずかしさがあります。

 

反応が出にくい

アスリートの多くは技術的にも、体力的にも、ある程度完成されています。
そのためトレーニングによる大きな反応は出ません。

「効果が出にくい」といってもいいかもしれません。

ではどうするのか。
競技に影響が出ないように配慮しながら

・いろんな動きをやってみる
・いろいろなトレーニングをやってみる
・やったことがないトレーニングをやってみる

などがあります。

その選び方、程度を決めるむずかしさがあります。
(決してマニアックな種目やトリッキーな種目は取り入れません。私は)

 

感覚が鋭い

感覚が鋭いからこそ

・トップになれた
・勝負に強い
・生き残ってきた

そんな人たちの集まりがアスリートです。

その繊細で鋭い感覚を、トレーニングでつぶさないようにするのが
むずかしいところです。

繊細だからこそ、ちょっとのことで変わりますし、不快なことも出やすいものです。

その鋭い感覚のジャマをしないようにすることが、とてもむずかしことでもあります。

 

一般の方、シニアの方のむずかしさ

では一般の方や、シニア世代の方はどうか。
その方たちをサポートするむずかしいところをまとめてみます。

 

日常生活に直結する

一般の方やシニア世代の方のトレーニングの目的は

・ダイエット
・生活改善
・健康診断の数値向上
・ボディメイク
・体質改善
などです。
それに加え

・ロコモ予防
・フレイル予防
・骨粗しょう症予防
・転倒・転落予防
・膝痛、肩痛、腰痛などの予防、改善

などもあります。

アスリートと違い、ほとんどが健康に直結しています。
また、トレーニングの向上は日常生活の向上そのものですから、
慎重に対応しなければいけません。

そこがむずかしいところです。

 

反応が出にくい → 知らないうちに変化が出ている場合もある

反応が出にくいのが特徴です。
長い間にわたって

・やってきた行動
・姿勢
・痛み
など。

長い時間をかけてやってきたこと、長い時間でなったこと、など、
すぐに反応は出ないものです。
長い積み重ねがあるからです。

本人はもちろん、こちら側も
飽きず、あきらめず、心折れず
繰り返しやっていかなければいけない、むずかしさがあります。

まして私の場合、医療従事者ではありません。
治療やマッサージ等に類することはできませんし、それに頼ることもできません。
もちろん技術もありませんし。

やれる範囲、できる範囲でのむずかしさもあります。

 

感覚がそれほど鋭くない

残念なことに感覚がそれほど鋭くないことがあげられます。

あくまでもアスリートと比べて、です。
世の中の大半がアスリートではないので、感覚が鋭い、鋭くない、ではなく
「普通」と呼ぶのがいいのかもしれません。

・動くコツ
・筋肉に効かせるコツ
・カラダを連動させるコツ

など、コツを習得するまでアスリートと比べると
少し時間がかかるかもしれません。
アスリートはすぐに体感できる場合が多いので。

そこがむずかしいところです。

 

*****
このように、「アスリート」と「一般・シニア」の違い、むずかしさについて
まとめてきました。

もちろん、人それぞれで、個人差があるものです。
同じ重さの筋トレをしても、すぐに筋肉痛になるアスリートもいますし、
まったく、きつく感じない一般の方もいます。

その人の特徴にあわせ、トレーニングをプログラムすることからすれば、
決して

「アスリートのサポートの方がむずかしい」

とは言えない、のではないでしょうか。

 

 

 


■今日のあとがき

5/26(日)朝一で上京。
北陸新幹線は満員。初めて3列シートの通路側に
すわりました。
ホテルに荷物を預け、会場へ。
サポートチームの観戦でした。
私は初めての会場、初めてのプレイオフ(決勝)観戦。
結果、日本一、10連覇達成でした。
表彰式などのセレモニーも最後まで見ました。

そのあと小学校からの友人と食事会。
それも楽しい時間でした。
いいことばかりの一日でした。

行くことを決めてよかったです。

迷うことがあったとき。人にアドバイスするなら、と考える

■Something new Once a day
(一日一回新しいことを)

・布多天神社
・天神通り商店街
・ゼビオ調布東京スタジアム前店
・武蔵野の森総合スポーツプラザ
・プレイオフ観戦
・飛田給駅
・調布駅
・楽蔵調布駅前店
・もつ焼き い志井本店

■期間限定「減量日記」
3/27
減量23日目。
16時、帰る新幹線まで歩く歩く。
もちろん階段も使う。
一万歩、軽く達成。

現在体重
・ホテルのため記録なし
(目標61.00㎏)
6/8まであと14日

おしらせ 2  
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