高校3年生。秋冬に大きな大会がある部活動を除いて引退した生徒も多いでしょう。
大学で部活を続けたい生徒は、今からどのようにトレーニングをしていけばいいでしょうか。
生徒と保護者から質問を受けたのでまとめてみました。
*引退した3年生
勉強優先。トレーニングに逃げない。
大学の推薦がほぼ決まっていても、一般入試に向けて取り組んでいても、高校3年生は受験生です。
できるだけ希望が叶うように勉強に集中しましょう。
そしてトレーニングに逃げないようにしましょう。
先日、チームサポートをしていた生徒の保護者から、今日のタイトル「大学入学までトレーニングはどうしたらいいのか」という質問をうけました。
彼は大学でも高校と同じ競技を続ける決心をしており、スポーツ関係の学部を希望して将来は指導者になりたい夢を持っています。
(保護者の方を彼が中3のときから知っていました)
彼に限らず、「大学入学までどうすればいいのか」悩んでいる生徒も多いはずです。
私が考える引退後の高校生のトレーニングについて書いていきます。
まずは勉強
まずは勉強です。
まじめすぎて、つまらないかもしれませんが。
推薦がほぼ決まっていても、勉強をしなくていい理由になりません。
小論文は書かなくてはいけないでしょうし。
推薦を受けられなかったり、受けなかったりする生徒は入試に向けて勉強です。
将来どうなるのかは、わかりませんが、今の時点で希望する大学にすんなり入学できることは
とてもうれしいことです。そのためには合格です。
受験用の勉強ではありますが、一番記憶の良い時期にまとまった時間を勉強に使えることはとても有益です。
私も今になって思えば、一番勉強をした時期です。
(そもそもこれまでしてきた量が少ないので)
勉強に集中する時期も必要です。
トレーニングに逃げないこと
息抜きや、体力維持のための適度なトレーニングは大切です。
しかしトレーニングに逃げてはいけません。
テスト勉強期間は机の整理整頓がしたくなったり、部屋の掃除や関係ない本を読んだりしたくなるものです。
トレーニングも一緒です。
勉強をしてからのトレーニングです。
トレーニングに逃げないようにしましょう。
適度にトレーニング(急激に太らない)
大学でも部活を続けたいのならば、急激に太らないように適度にトレーニングをしましょう。
今までハードなトレーニングをしてきました。
もしかすると指導者から「食べろ食べろ」と言われていたかもしれません。
もしかすると食べても食べても太らなかったかもしれません。
部活を引退すると今までの運動量が激減します。
それに比べ、食生活は急には変わりません。
今までは「運動量>食事量」でしたが、引退すると
「運動量<食事量」になります。
結果太るのです。
勉強中心ですから運動量が減るのは当然ですが、急激に太るはなしです。
急激に太るとカラダにも悪いですし、大学の春の練習に
「運動不足+太ったカラダ」で参加するのはキツイものがあります。
大学に入学すると、練習量の多さと、その他のストレスですぐに痩せます。
そのパターンが多いのです。体重が落ちるということはカラダにストレスがかかります。
そのストレスが少なければ、それに越したことはありません。
有酸素運動や、適度な筋トレで一気に太らないようにしましょう。
体重アップの上限は、人や、もともとの体重などで違いますが、多くても5㎏ぐらいにとどめましょう。
それ以上だと、春練習はツラいです。
また、引退すると痩せる生徒がいます。
先ほどから言っている大学での春練習は体重が落ちます。
ただでさえ痩せているのに、さらに痩せると、これもストレスです。
もしかすると風邪なども引きやすくなるかもしれません。
引退後は筋トレをして急激に痩せるのを予防しましょう。
トレーニング効果をなるべくなくさない
トレーニングを中止することを「デトレーニング」と言います。
トレーニングによってこれまで獲得してきた「効果」がなくなることです。
練習量が減るのですから、これまで獲得してきた運動効果は減ってきます。
仕方がないことですが、適度なトレーニングをして、運動の効果の減少を緩やかなものにしましょう。
理想は現状維持です。
しかし、運動効果が減少していくには順番があります。
スピード能力は2~4日で効果がなくなります。
スピードを伴った競技や種目をやっている人は最低でも練習を
4日間あけてはいけません。ちょっとした刺激でも入れましょう。
有酸素能力の効果は30日間持ちます。
いわゆる長距離走などです。
教科書通りだと30日間あけずにトレーニングをすれば
現状維持ということです。
筋持久力というものがあります。筋肉の働きを繰り返し行うことができる能力です。
筋肉の持久力といった方がわかりやすいかもしれません。
その能力の効果は12~15日間です。15日間トレーニングを中止すると、
効果がなくなるのです。
このようにトレーニング効果には持続時間があります。
簡単にいえば、盗塁のスピードや短距離のスタートダッシュなどは4日間練習をしないと
遅くなるということです。
これらの日数を参考にトレーニングをしましょう。
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今回、引退した高校生や、その保護者の質問に対して、
上記のように説明してきました。
当たり前のことかもしれませんが大切なことです。
せっかく高校3年間続けたスポーツ。
大学でも勝負を楽しんで欲しいものです。
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【編集後記】
昨日のことですが、両親をはじめて
「いきなりステーキ」に連れて行きました。
座るスタイルのお店だったので行ったのですが
とても喜んでくれました。
高齢の女性が一人で来店して
ステーキを食べている姿に驚いていました。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・いきなりステーキ 両親と