「運動をはじめよう」そう思っても、なかなかはじめることができない人がいます。運動をはじめられない3つの理由とその対策をまとめてみます。
運動をはじめたい
私がサポートしている方の多くはスポーツをしている方です。普段からスポーツや運動をしているので、そもそも「運動をはじめたい」とは思いません。
しかし、世の中の多くの方は
・「運動をしなきゃ」
・「健康診断が近いし」
・「健康診断で数値が悪くて」
・「運動をすすめられているし」
・「最近、体力が落ちてきたし」
・「最近、太ってきたし」
・「将来、寝たきりになりたくないし」
など、「運動をしなくてはいけない」、「運動をはじめたい」と思っています。
運動をはじめるまでのハードルが高く感じられ、なかなか運動をはじめられない人が多いのです。
そのように思っている人が案外多いのだと、13年間中高年の運動サポートをしていて思っていました。
運動をはじめられない理由と、対策をまとめてみました。
運動をはじめられない理由とその対策
運動をはじめられない理由とその対策です。
いつからはじめればいいのか、わからない
「いつからはじめればいいのか、わからない」とよく聞きます。
「あの食事会が終わったらはじめよう」
「あの旅行が終わったらはじめよう」
「春になったら」
「梅雨が明けたら」
「涼しくなったら」
「来月から」
「来週から」
誰もが先延ばしの達人です。
決してそれが悪いことではなく、自己嫌悪になる必要はありません。
みんなそうですから。
しかし、そうしている限りはじめることはできません。
対策。「キリが悪くてもはじめる」
キリが悪くてもはじめてみましょう。
誰もがキリのいい日からはじめたいものです。
はじめるきっかけになりますし、いつからはじめたのを「のちのち」思い出すのに役立つからです。
しかし、そんなキリのいい日に限って、何か用事ができたり、天気が悪かったりするものです。
急に都合が悪くなり、次のキリのいい日をまた探してしまいます。
キリのいい最小単位は明日、もしくは数時間後です。
どうしようもない場合は（真夜中だったり、仕事中だったり）仕方がありませんが、なるべく早くはじめましょう。
たとえば今日は29日とします。
月初めの1日まで3日間あります。（31日まであると仮定）
3日後の1日からはじめるのではなく、今日からはじめましょう。
「運動をはじめた記念日」を記憶に残したければ1日を記念日にすればいいだけです。
29日、30日、31日は準備運動と考えてもいいはずです。
3日多くサバを読むのは心苦しいでしょうが、少なく言うのは大丈夫なものです。
そもそも3日間のことは誰も気にしませんし。
変なこだわりは得にはなりません。
⇒運動を始めるにはキリのいい日を待たない。キリが悪くても、ササッと始めて助走をつけよう
なにを着て運動をすればいいのかわからない
「なにを着て運動をはじめればいいのかわからない」といわれる方も多いです。
すでに運動をしている人や、運動をしたことがある人は考えもしないことです。
しかし運動をやったことのない人はこのハードルも高いものです。
「そんなことで悩むの」と不思議に思う方も多いかもしれません。
そんな私たちでも、高級クルーズ船でのパーティーに誘われたらどうでしょうか。
「何を着ていけばいいのか」
「ドレスやタキシード？」
などと、ビビッてしまいます。
小綺麗な服装なら大丈夫なはずです。
（サンダル、デニム、ハーフパンツはNGでしょうが）
対策。動きやすければなんでもいい
動きやすいウエアならば何でもいいのではないでしょうか。
自宅で運動するときはなんでもいいはずです。
誰も見ていませんし。
極端な話、裸でもいいですし、下着姿でも問題はありません。
パジャマでも。
あたりまえだという人もいますが、それは外でも同じことです。
さすがに裸、下着姿は犯罪ですが、外を歩く服、ごみ出だしするときの服は誰でもあるはずです。
ジーンズやスカートしかなければ仕方がありませんが、何かルームウエアはあるでしょう。
もしなければ、しまむらでもGUでもユニクロに行って、それらしいものを買えばそれまでです。
さすがにシューズはないかもしれませんが、ヒール、サンダル、革靴以外なら大丈夫です。
もしなければそれも買えばいいです。
運動ができるシューズなら問題ありません。
着るもの（ウエア）をハードルにしないでおきましょう。
なにをしたらいいのかわからない
「なにをすればいいのかわからない」が最大のハードルです。
運動の専門家に見てもらえる環境ならば
・話を聞いてもらう
・事前チェック
・評価（スクーリニング）
・目標確認
・計画
・実施
・修正
などの手順で確実に進めることができますが、そんな環境にいない方がほとんどでしょう。
医師に診断してもらっても医師は運動のプロではありませんし、運動に付き合ってもらえるほど時間はありません。
あなたに代わって運動をしてくれるわけではありません。
治療家や施術家のすべてが運動をわかっているとも限りませんし。
ましてフィットネスクラブのインストラクターに習うのはファーストフードの店員さんにフランス料理を習うようなものです。
それぞれ得意分野があり、その逆もあるわけです。
そう考えてしまうとハードルがさらに高くなります。
しかしそこまでやらなくてもいい人がほとんどではないでしょうか。
「運動をはじめてみようかな」と気楽に思っただけでしょうし。
そこまでも考えなくていい場合がほとんどでしょう。
対策。やりながら探していく
とりあえず、できる運動をはじめてみましょう。
それに尽きます。
ウォーキングでもランニングでも水泳でも構いません。
ウォーキングならば近所を歩けばいいだけですし、すぐにでもできます。
もちろん痛いところがあれば慎重に検討しなければいけませんが。
とりあえずできることからはじめてみましょう。
カラーバス効果と呼ばれているものがあります。
直訳すると「色を浴びる」と言う意味ですが心理学の用語です。
たとえば道路を見ていて、「最近、赤色の車って多いよね」と言われたとします。
すると赤色の車ばかりが目にとまるようになってきます。
「赤色の車」に反応するようになったのです。
決して急激に赤い車が増えたわけでもないのに、です。
このように今まで見えていても、気にならなかったものが、何かのきっかけで意識してしまうことをカラーバス効果といいます。
もし運動をはじめようと思うと、情報はあちらから勝手にやってきます。
何気なく見ていたTVでもそうですし、雑誌もそうです。
ネットでも、動画を見つけますし、本屋さんでは運動の本を多く見かけるようになります。
もしかすると腕のいいトレーニングコーチやパーソナルトレーナーなどの運動専門家を見つけられるかもしれません。
とにかく運動をはじめて、運動をしながら探していくのも方法です。
⇒ウォーキングを始めるコツは、今日から始めることと、がんばらないこと
3つの理由とその対策
運動をはじめられない3つの理由とその対策をまとめてみました。
「運動をはじめようと思っているのだけれど」と思うだけでは、運動ははじまりません。
どうしても「明日から」「来週から」「来月から」などキリのいい日を探してしまうものです。
とりあえずはじめてみましょう。
フィットネスクラブへの入会はこのご時世ですし、少しハードルは高いかもしれません。
しかし、外をウォーキングしたりランニングをしたりすることはすぐにでもできます。
「冬なので寒くて」と思っていれば、
・「梅雨で雨が降っていて」
・「暑すぎて」
という季節になってしまいます。
そうなると、いつまでたってもはじめることができません。
晴れ間を見つけてとりあえずウォーキングでもしてみましょう。
何か運動をやってみるのが、運動をはじめる最大の対策です。
【編集後記】
金沢学院大学ウエイトリフティング部の4年生を送る会でした。
毎年参加していますが、今回は最小限の関係者のみの参加のため参加はできませんでした。
4年間お世話になったのに残念でした。
「卒業おめでとう！ハードな練習に耐えた自分に自信を持とう」
ありがとう！
【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを
・ある作業
・au Womma!
