脱・名刺コレクター。「今日の会話が名刺です」と思える勇気

有名な方や、お偉い方、仲良くなった方と名刺交換をするのも大切ですが、今日の話した内容こそが名刺代わりだと思うようにしています。

名刺名刺はビジネスマンの手裏剣と昔聞きました

 

集めていなくても、名刺がたまってくればコレクター

特に集めているわけではないのに、自然と増えてくる名刺。
よく考えても顔が思い出せない方の名刺もたくさんあります。

そのように名刺がたまるのも、知らない方の名刺を持っていることもコレクターなのではないでしょうか。

 

セミナーの前後、懇親会の中、人に紹介されてなど、名刺交換の場はたくさんあります。私は、

・はじめて名刺を持ったとき
・名刺のデザインが変わったとき
・役職の名前が変わったとき
・新たに資格が増えたとき

など、誰かれと構わず交換していました。
配っていた、といっても間違いありません。
うれしかったんでしょうね。交換が。

先輩からも「名刺を交換するのが仕事だ」
とも言われていた時期もありましたし。

業界でも有名な方と名刺交換をすることもうれしかったんでしょう。
交換した名刺の束が厚くなったときは、知り合いがたくさんできたと錯覚したこともありました。
恥ずかしい話です。

とはいえ、一方的に配っただけではありません。一応、交換ですから相手からいただき、返したのもありました。
そのパターンで交換した名刺の多くは、顔がわからない方の名刺だったのです。
本当に失礼な話です。反省です。

うすうすは、このことに気が付いていたのですが
講師をするようになって、あるとき「ふっと」思ったのです。
あいさつをされても、だれか、わからないことが多くなってきた頃です。

過去におこなった、実技をともなう3時間のセミナーでは、多いときで100人くらい、少ないときで10人くらいの方が参加してくれました。(座学だけの場合はもう少し多い時もありました)
さすがに100人の時は無理でしたが、講義中は、なるべく、みなさんに声掛けをしていました。

数か月後、「あの時ありがとうございました。〇〇です」とあいさつされても、はっきり覚えていないのです。
申し訳ない気持ちと、ちょっとした罪悪感です。
私の覚えの悪さもありますが、言い訳をさせてもらうと、やはりセミナーは特別な状況なのです。緊張もしていますし。
1対複数の関係。正直覚えていないことのほうが多いのです。

これまでは私が複数の立場だったのです。

セミナー中はたくさんアドバイスをもらい、名刺を交換したので、講師の先生は私のことを、覚えてくれているものだと、勝手に思っていました。
(それでも覚えていてくれた講師の先生ありがとうございます)

少し話をした講師の先生と、名刺交換をして、その名刺をとっておいても、
顔を覚えていただけないのであれば、あまり意味がないことではないでしょうか。これが名刺コレクターなのだと思うようになりました。

コレクターにならないための5つの勇気

交換だけの名刺、覚え出せない方の名刺、そんな名刺をとっておかないために、5つの勇気を持つようにしました。

 

はじめましてという勇気

一度お会いした方にはとても失礼になりますが、誰だったか、いつ会ったか考えているのはしんどいです。
ほとんどの方は大人の対応をしてくれますし、
「〇〇で話したじゃないですか~」と突っ込んでくれます。
そんな時は「そうでしたね。失礼しました」と笑顔で答えると、仲良くなれる気がします。もう忘れないでしょうし。

ごにょごにょ言わない勇気

「はじめましてという勇気」に近いのですが、名字がはっきりわからないときでも、ごにょごにょ言って、ごまかさないようにしています。

・さいとうさん さとうさん
・ゆうこさん ひろこさん
・やまさきさん やまざきさん
・わたなべさん わたべさん

など上げればキリがありません。
本人は絶対に、ごまかしているとわかっているでしょうし。
ごにょごにょごまかして言わないようにします。

もう一度名前、教えていただけますかという勇気

これを言えると楽です。勇気を振り絞って言うことが大切です。
その人がいないタイミングをはかって、共通の友だちにこっそり名前を聞くこともなくなります。

もう一度、名刺頂けますかという勇気

本当に気になる相手でしたらそう言います。もしも私が反対の立場だったらそう言われたほうがうれしいですし。

いつでも取り次いでもらえる友だちがいる。友だちの信用を得ておく

もしもその方に、急遽コンタクトをとることが必要になっても、
連絡を取り次いでくれる友人がいれば解決です。
その友だちと日ごろから関係をよくしておくことが大切です。

「大崎を紹介しても、自分の顔に泥を塗らないだろう」という信頼を、日ごろから、えられるように努力しておくことが必要です。

それさえあれば、たいていのコンタクトはできるでしょうから。
(業界限定ですが)

すべて、すこし恥ずかしいですが、勇気をもてば大丈夫でしょう。

今日の会話が名刺代わりといえる努力

名刺に頼らなくてもお互いに名前や顔を覚えることができれば理想です。
「今日の会話が名刺代わりですね」と言える関係になれば最高です。

せっかくの出会いや紹介。
道端のテッシュ配りのようにするは、もったいないです。

やはり努力も必要ではないでしょうか。

顔を覚えてもらう努力

とてもハードルが高いです。よっぽどイケメンか、面白いか、有名人か、変な人でない限り難しいでしょう。

しかし、何かしらの共通点や、話のツボが合えば、雰囲気は覚えてもらえるでしょう。

次回会ったとき、覚えてもらっていないのを前提で
「こんにちは〇〇です。✖✖でお会いしました。△△の話は面白ろかったですね」と言えば、もしかすると思いだしてくれるかもしれませんし、
会話の導入としてはまずまずでしょう。相手も嫌な気もしないでしょうし。

顔を覚えるように努力する

私の友人ですが、顔を覚える天才がいます。年下ですが、そのほかにも尊敬できることがたくさんあるナイス・ガイです。

それは一種の特殊能力で、マネはできませんが。
顔を覚えてもらいたければ、覚えようという姿勢でいることが必要なのではないでしょうか。
覚えていれば、相手も悪い気はしないでしょう。少し照れ臭いかもしれませんが。

これらの努力が大切です。

 

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以上、名刺についてあれこれまとめてみました。

名刺は、義理や、ただ何となく渡すのならば、必要はないかもしれません。
ないほうがいいのかもしれません。

顔パスや、会話が名刺の代わりなのが一番いいでしょう。
しかしそれは有名人のはなし。

もしも名刺交換が、ビジネスマナーだとしたら交換もしなくてはいけないでしょう。
会社の受付などで、「ご名刺頂けますか」と
聞かれますし。

なくてもいい、いや絶対に必要だと言っているのではありません。

ただ交換するのではなく、ただ集めるのではなく、自然にたまっていくことのないようにしなくてはと思っています。

 

【編集後記】

昨日は大井町で食事会でした。はじめは2人でいたのですが、途中で親友が、
その後で、師匠がわざわざ来てくれました。
本当に楽しい時間でした。
帰るころには雨も止んでいて、ストレスもなく帰ることができました。

あっという間の時間でした。

 

【昨日のOnce a day】1日1回新しいことを

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