選手はどんな力をつける必要があるでしょうか。
私の考える5つの力についてまとめてみました。
フィジカルに関すること、メンタルに関すること
選手には、大きく分けて2つの力をつけてもらえるように指導をしています。
1つはフィジカルに関すること。もう1つはメンタルに関することです。
フィジカルとは、肉体的、身体的という意味があります。
運動選手はカラダが強くなければいけません。大きな力をだし、
素早く力を発揮しなければいけません。
そのために筋力トレーニングを中心に取り組んでいます。
もう1つはメンタルです。メンタルは心理的、精神的という意味で使われます。
きついトレーニングや、ハードな試合をするためには強い心が必要です。
私はメンタル強化をするメンタルトレーナーではありません。
その私がメンタルという言葉を使うと、少し違和感があるので、
「心がまえ」と言い換えたほうがいいかもしれません。
筋力トレーニングを通して、「心がまえ」を伝えています。
選手が身につけて欲しい「心がまえ」です。
身につけて欲しい4つのこと（メンタル編）
トレーニングを通して、主に4つのことを伝えています。
当たり前のことかもしれませんが、私はとても重視しています。
競技の理解
自分のやっている競技を理解しなければいけません。
「好き、おもしろい」から始まりますが、それだけでは強く、そして上手くなりません。
自分のやっている競技は、どんな競技特性があるのかを知ることが大切です。
簡単に言うと、
・マラソンのように長時間動き続けるのか、短距離のように短い時間で力を出すのか。
・サッカーのように足を主に使うのか、バトミントンのように手を主に使うのか。
・ラグビーのように接触プレーがあるのか、バレーボールのように相手選手と接触プレーはないのか。
などです。もちろんそう単純ではないのですが、どんな能力を
必要とする競技なのか知らなければいけません。
自分の理解
何が得意で何が苦手なのか、自分の理解も必要です。
例えば、
・上半身は力があるけど、下半身の筋力が弱い
・ステップの切り返しが遅い
・ジャンプ力が足りない
・後半バテでしまう
など、体力面における自分の弱点を知らなければいけません。
弱点がわからなければ、対策のしようがありません。
得意なことをさらに磨くのもいいのですが、弱点を克服したほうが
トータルでよくなります。
勉強のテストと同じです。90点を95点にするには、ものすごく難しいですが、
40点のものを60点にするのは比較的容易です。
自分の弱点や課題を知ることも必要です。
信じてやる
トレーニング効果はなかなか現れないものです。すぐに効果が出なくても、
ある程度の頑張りが必要です。
何か変化が出るまでやってみなければいけません。
自分でしっかり考えたことや、信頼している人からもらったアドバイスを信じて
やってみることが大切です。
コツコツやる
一気にやっても成果は出ません。
ときどきやってもダメですし、気の向いたとき、テンションが上がったときだけでも
ダメなのは、誰もがわかっているはずです。
地道に、コツコツ継続してやることが大切です。
効果が出ている選手や、上手な選手はどこかで、何かをコツコツとやっています。
継続してやることは難しいことですが、効果も高いものです。
わかっているけどできない。だからやれば効果がでる。
これまで挙げた4つのことは、どれも当たり前で、誰もがわかっていることです。
でも、できないことがほとんどです。
競技の特性を理解することは、競技をしていれば自然にわかってきます。
自分の理解も、よほど鈍感でなければ、何が得意で、何が苦手かわかるでしょう。
友だちや、コーチなども教えてくれるでしょうし。
しかし、アドバイスをもらってもそれを信じて、コツコツやり続けることは
なかなかできないものです。
得意なことなら平気ですが、苦手なことや、弱点をトレーニングで克服するのですから
ハードルは高いです。
そして、それをコツコツやらなければいけないのですから、ハードルはさらに高くなります。
多くの選手はわかっていますが、やりませんし、なかなかできません。
だから、踏ん張ってでも、やるのです。
やることができれば、効果が出ます。
それをトレーニング指導を通じて伝えています。
【編集後記】
最終で大阪から帰ってきました。
セミナーの後の懇親会は途中退席でしたが、いつものように
楽しい時間でした。
サンダーバードは空いていました。
台風の影響か、連休中日からなのかはわかりませんが。
【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを
・フェニックスの涙 （大阪・中津）
・ソニーストア大阪
