トレーニングコーチの仕事をしたいならアシスタントコーチをしてみよう。アシスタントのすすめ。

トレーニングコーチや、トレーナーなど選手をサポートする仕事をしたいと思ったら、アシスタントをやってみよう。

*トレーニングの一場面(サーキット)

 

アシスタントコーチ

トレーニングコーチや、トレーナー、S&Cコーチ、フィジカルコーチ。名称はたくさんありますが、チームや選手をサポートする仕事をやりたいと思ったら、アシスタントをやってみることをおすすめします。

 

「アシスタント」というと

・サブの人
・手伝う人
・弟子
・下っ端
・半人前

など、あまりいいイメージがありません。
どうしても下積み中や、修業中、研修中などを想像し、苦労しなければいけないイメージがあります。

メインを張れないわけですから、格下に思われがちです。
もちろん、業種によってはブラックなこともあるでしょう。

しかし、アシスタントをやることによって見えてくることも多いのです。
いやいや、やらされるのはいけませんが、チャンスがあれば、自ら志願して、アシスタントをやってみましょう。

アシスタントの経験

では、あなたはどうだったかと問われると、私は数回の経験しかありません。もっと、やってくればよかったと思っています。

 

私がこの仕事に就いたのは13年前でした。
就職先だった病院併設のスポーツジムは石川県で初めての施設でした。
私の就職と同時に開設され、専任のスタッフは私一人でした。
はじめは中高齢者の健康運動指導からでした。

そのため、誰から習うとか、アシスタントでサポートの様子を見学するなどできなかったのです。
いわゆる研修期間がなかったです。
はじめからメイン講師だったわけです。
年齢はいっていましたが、経験は少なく、試行錯誤でやっていました。

私にとってはとてもいい経験でしたが、試行錯誤の対象だった方はたまったもんじゃありません。
もちろん一生懸命やっていましたが、今になって思えば、もう少し工夫をすればよかったこともたくさんあります。

自分でやらなくてはいけなかったので、多少の力はつきましたが、
もう少し誰かのアシスタントをして、研修をしたかったなと思うのです。

そんな私ですがここ数年、アシスタントをする機会があったのです。

 

アシスタントは難しいもの。でも楽しいもの。

アシスタントをすすめていますが、アシスタントは難しいものです。

ここ数年、私がやったアシスタントは

・ウエイトトレーニングの講習会
・日本卓球協会研修合宿ジュニアのブロック合宿
・大学クラブ活動(2回)

です。
今までアシスタントの経験がなく、とても新鮮でした。
思うところもいっぱいあったので、このブログの記事になったのです。

アシスタントは難しいです。

選手よりもコーチの話をしっかり聞かなくてはいけません。
注意点、デモンストレーション、やる回数など、うっかり聞き逃すと大変です。
まちがったことを言うと、手伝いの邪魔をすることになるのです。

選手は聞いているようで聞いていないものです。
理解が悪いとか、聞く態度がなっていないではなく、そんなものです。
決して悪気はないのです。

そんな彼らに補助をするのですから、コーチと同じ言葉で話さなければいけません。
決して自分の解釈を入れてはいけないのです。
同じ言葉で説明をしないと、コーチの言っていることとズレてくることがあるのです。
自分が知っていることを教えるのではなく、コーチの言ったことを教えるのです。
ココが肝心です。すべてといってもいいかもしれません。

アシスタントは気を使います。

メインコーチが選手にサポートをしやすくするために、アシストするのですから、
コーチの一挙手一投足(いっきょしゅいっとうそく)に注意を払わなくてはいけません。

選手を見ながら、コーチも目で追わなければいけません。
何か道具を探していたり、ごそごそしていたりすると、すぐに行かなければいけません。

これはコーチに気を使っているのではなく選手に気を使っているのです。
メインコーチがスムーズにできなければ、選手に影響が出るのです。
決して上司のコップにすぐにビールをつぐとか、たばこに火をつけることではありません。

そんな気を使うアシスタントですが、とてもいいこともあります。
それはメインコーチとは違い、客観的になれることです。

選手はトレーニングをしている自分とサポートをしてくれるコーチを見ています。
コーチはサポートしている自分と、トレーニングしている選手が見えます。
選手、コーチとも2つの存在を意識していますが、アシスタントは
それに自分が入るので、3つの存在を意識できるのです。

二人称と三人称の視点といえばいいのでしょうか。

人称は多ければ俯瞰して見られるので、アシスタントは、いいポジションなのです。
トレーニング風景を俯瞰した視点で見られるのは貴重ですし、勉強になります。

何をやるのか、どんな順番でやるのかを見学するだけではもったいないです。
コーチが言ったことに対して

・どんな反応があったのか
・どんな理解をしたのか
・どんなところが、わかりやすかったのか
・どんなところが、わかりにくかったのか

から始まり、私なら

・どのように言うのだろう
・どのように見せるだろう
・どのような順番でやるだろう
・こうしてやってみるだろう

などと考えることができるのです。
方法、手順、プログラムを見学できるほかに、上記のことを考える時間があるというのは
何事にも代えられない貴重な経験です。

アシスタントはassist(手伝う)+ant(するもの)
助手、補佐を意味します。

メインコーチを手伝いながら、ただの助手になるのではなく
自分がメインコーチをしたときのリハーサルにしましょう。

【編集後記】

本日も大阪日帰りでした。
北陸新幹線運休の影響か、
土曜日なのかわかりませんが
行きも帰りもとても混んでいました。
イヤホンを忘れ、前の席の方のタッチタイピングの音に
少しイライラ。

Enterキーを押す「クセがすごい」

 

【昨日のOnce a day】一日一回新しいことを

・楽天Edyチャージ
・石川県立大学
・酸らー湯麵

 

おしらせ 2  
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