スキーとスノーボードをしています。かっこよく言うと二刀流。悪く言うとどっちつかず。二刀流が成り立つのかをまとめてみました。
*白山セイモアスキー場にて
スキーとスノーボード
スキーとスノーボードをやっています。今は両方を楽しむ程度ですが、一時期は真剣に取り組んでいました。
スキースクールでは10年ほどスキーのインストラクターをやっていました。
3年間だけは、スノーボードのインストラクターも兼ねてやっていたのです。
(それぞれ違うスキー場で)
両方やっていると友人にはどっちつかずとからかわれます。
所属しているスキークラブでは総会や納会に参加すると、必ず「スキーやめたの」と言われてしまいます。
私「やめてないんですけど……」
スキーが下手くそで、やっとインストラクター検定に受かった(3回目の検定で)のをみんな知っているからかもしれません。
所属しているスキークラブは伝統のあるクラブです。
70名以上在籍していて、SAJデモンストレーターも所属しているクラブです。
70名中40名以上が有資格者である県内でも珍しいスキークラブなのです。
☆有資格者とはスキーの指導員、パトロールの資格等の全日本スキー連盟(SAJ)公認資格を持っている者です。
その中で、スキーとボードの両ライセンス保持者は2人だけです。
800人を超す県内の有資格者の中で両方の資格を持っているのはおそらく4人ほどです。
数字だけを見ると両方やっている人はとても少ないのです。
二刀流は難しいのかもしれません。
二刀流の難しさ
スキーとスノーボードの二刀流の難しい点です。
道具が2種類いる
違う競技ですから道具が2種類必要です。あたりまえですが。
スキーは、スキーの板、ビンディング、スキーブーツ、ストックが必要です。
ボードはボードの板、ビンディング、ボードのブーツです。
ゴーグル、ヘルメット、グローブは併用できます。
ウエアは微妙ですが。
スキー道具一式でも荷物になるのに、それにボード道具が加わると大変です。
新しいモデルも欲しいですし、予備も持っていなければいけません。
私の場合、スキーの板が6本、ボードの板が5枚あります。
ベッドの下、クローゼットの横のスペースはすべて板です。
友人宅にも数本置いてあります。
私の場合は極端かもしれませんが、道具は場所を取ります。
スキーもボードも板には凹凸があり、コンパクトに収納できません。
無駄にスペースを取ります。
履き替えがめんどう
同じ日に両方やらなければいいのですが、天気がいいと両方やりたくなるものです。
そのとき、道具の交換がめんどうです。
わざわざ駐車場まで行くのも疲れますし、スキーやボードに交換するのは大変です。
屋外で、ブーツを履き替える苦痛は想像以上です。
どちらのブーツもフィットしているので、脱ぐのにも時間がかかり、履くのにも時間はかかります。
それを雪や、みぞれの降る中、履き替えるのは精神的体力がいります。
せめてブーツが併用できればいいのですが。そんなブーツはありません。
あれば二刀流も増えるでしょうが。
ウエア問題
最近はうれしいことにウエアはボーダレス化になってきています。
スキー、ボード兼用で着られるようなタイプもたくさん出ています。
スキーウエアがボードに寄ってきた感じです。
しかし、両方やってきたのでウエアにもこだわりたいのです。
スキーをやっているときはスキーヤーらしく、ボードはボーダーらしく、です。
やはりスキーとボードのウエアは違うのです。
一時期はわざわざ着替えていました。
最近はそのままですが。
スキーウエアのパンツにはエッジガードがついています。
パンツの内側の裾についています。
スキーのエッジがあたってもいいように、です。
エッジガードがないボード用パンツでスキーをするとパンツが破れてしまいます。
エッジが当たって切れてしまうのです。
回数が減る
シーズンに行ける回数は決まっています。
二刀流だからと言って倍の回数行けるわけではありません。
半分半分になってしまいます。
楽しむ分にはいいですが、しっかり練習をしたいときは工夫が必要です。
私もスノーボードのインストラクターを目指したシーズンはスキーが少ししかできませんでした。
合格した後の残りシーズンに滑っただけでした。
回数が減るのは二刀流の宿命です。
「どっちつかず」と言われる
「どっちつかず」と言われると少しへこみます。
もちろん相手は冗談のつもりです。
冗談の中に本当のことが隠されているから冗談なのですが。
よく言われるのが、
「スキー下手なのにもっとスキー練習すれば」
でしょうか。
本当のことなのですが、ボードも楽しいので仕方がありません。
最近は少し心が強くなりました。
「すいません。スキーもっと練習します」
と言えるようになりました。
不思議なことにボード仲間は逆のことを言いません。
「ボード下手なのにもっとボードの練習すれば」
とは。
練習時間は半分ですから、それもごもっともです。
さらなるレベルアップは通常よりは遅いかもしれません。
それでも二刀流を楽しむ
二刀流だとどっちつかずで難しいこともありますが、多くの人に二刀流をやってもらいたいと思っています。
どちらも同じスノースポーツです。
共通の技術もたくさんあります。
ボードが得意、スキーが得意な人がどちらかをやってみると意外に早く上達するものです。
今はどちらも新しくきれいなレンタルがありますから、気軽に始められます。
そして転ぶことを覚悟すれば、練習も平気です。
私もボードを始めたときリフトを何回も止めました。
(スキーインストラクーとしては恥ずかしい限りでした)
その期間を乗り越えれば何とかなるものです。
そして不思議なことにスキーヤーがボードを始めればスキーを、ボーダーがスキーを始めればボードをまた一段と好きになるものです。
その感覚を味わうだけでも価値があるかもしれません。
残り少ないウインターシーズン。
やってみたい方はぜひ二刀流に挑戦してみてはいかがでしょうか。
ウインターシーズンが2倍楽しめます。
【編集後記】
今シーズンになって初めてボードを。
スキー場に行ったのも初めてでした。
天気がよかったのですが、休みの次の日ということで混んではいませんでした。
3時間休みなく滑り、温泉に入ってから帰ってきました。
【昨日のOnce a day】 一日一回新しいことを
・親子丼+あさりうどん(セット)
・ゼブラ ブレン0.7