トレーニングを仕事にしたい学生と、13年前の私にアドバイス

「トレーニングを仕事にしたい。」そんな相談をうける予定。どんなアドバイスをしようか考えてみました。

「どんなことやりたい?」

きのう、お世話になっている先生から「うちの学生でトレーニングを仕事にしたいと言っている奴がいる。調べたら、金沢には大崎しかいないと言っている。少し話を聞いてやってくれないか」
との電話。

あいにく、今はずっと暇なのでもちろんOK。
お世話になっている先生が頼ってくれたこと
自分で調べて大崎に会いたいと先生に言ってくれたこと
うれしい限りです。

13年前、人よりもだいぶん遅くこの世界に入った私はぼんやりイメージしかありませんでした。要するに何もわからなかったわけです。13年前はいまよりも確かに若いですが、もういいおっさんでした。そんな13年前の私に、もし、いまアドバイスするとしたらなんていうだろう。
「13年前の君」=13年前の私に

「どんなことやりたいの」

トレーニングを教えたいという漠然としたイメージしかありませんでした。
「どんなことやりたいの」と聞かれても「なんでもやりたい」と答えたでしょう。

・チームに入って、トレーニング教えて、テーピング巻いて、ストレッチしたい
・アスレティックトレーナーという資格あるからそれ取ってトレーナーやりたい
・日本一目指している、なれそうな選手をみたい。もちろんプロ選手も
・ナショナルチームの合宿先で仕事したい(いま思えばJISSみたいなところ)

「どんなスーパースター目指してるんかい。町内の野球大会で1本ヒット打ったからといって、いきなりドラフト1位指名うけるようなもの」と突っ込みをいれます。

夢や、思いは大切です。それがなければ叶わないでしょう。
でも、もう少し考える時間をとって、考えましょうよと。

幸い、私は友だちに柔道整復師がいたので、メディカルではないなーと思っていました。もしリハビリや鍼灸がやりたければ、国家資格なので、どの専門学校か大学に入学するのか、進路の話になります。

「何かセミナーに参加してみたら?」

「漠然とした夢しかないんだけど、それでいいの」
もちろんです。明確ならそれに越したことないけど
明確じゃないでしょ。知らないでしょ。
「だっていまは、希望の4つ、何にもできないんだもの」

「じゃあ、まずは何かトレーニングや健康分野の資格を認定している協会のセミナーに参加してみたら」
HPでじっくり調べることが大前提だけど、間違いないのはこの協会かな。

・日本健康運動指導士会
・ACSM(アメリスポーツ医学会) *日本フィットネス協会主催
・NSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)
・JATI(日本トレーニング指導者協会)

これら主催のセミナーに参加してみるのがいいのではないでしょうか。
各地域で定期的にやっているので参加しやすいでしょう。正直なところ、誰から学ぶのかが大切なんだけど、最初はわからないので
面白そうなテーマーやタイトルを選んでくたさい。
実技をやりたいけれど、座学も選んでくださいよ。

デメリットを。セミナーは協会の資格の継続教育の意味合いも強いので、非会員は、受講料が高いです。でも考えてください。入会費も資格取得費も継続するための費用も払っていないんですから。
そして将来を決めるセミナーになるかもしれないんですから。
安い安い。安すぎます。

それでも高いと思ったら協会に入会するのも手です。
資格がなくても入会できますから。
とにかくセミナーを受けてみましょう。

13年前の私は、1つの団体を除き協会の会員でもなく、資格も持っていませんでした。でもたくさんのセミナーを受けました。多くのお金もかかりましたが、セミナーの講師の先生やセミナースタッフの方に刺激をうけ、方向が少し明確になってきました。今でもお世話になっている人がほとんどで、さらにその知り合いの方とも交流ができ、年下の大先輩の大親友もたくさんできました。

ぜひ、セミナーに参加してみてください。そして恥ずかしがらず、講師の先生やスタッフ、受講生と話をしてみてください。ほとんどがウエルカムですから。
いやな奴、感じ悪い奴だったらラッキー。2度と話さない奴が、みつかったのですから。

13年前の君に言いたい。「結構、緊張するタイプだけど、その積極さいいね!将来の仲間や、友だちや、先生になってくれる人がいっぱいいたよ」と

「何か資格にチャレンジしてみたら?」

次はどうするか。本当は順番としてこれを先にと、思いましたがやはりこれを2番としました。今は明確にどの協会が良いのかわかっていますから、命令できる立場だったら「この資格にチャレンジしろ」といいます。

先ほど上げた4協会の資格は間違いないと思います。あくまでも国家資格ではないので。一部制約はありますが体育大学出身の13年前の君には、あまり気にすることはないでしょう。

ではなぜ資格を取ったらいいのか。以前ブログで紹介しましたが、最低限の知識の担保です。相手に対して、最低限の知識は一応ありますよというものです。
取得しても、ご飯食べられませんけど。

資格にチャレンジするということは、勉強するということ。民間の資格は医師や弁護士、税理士などの国家資格のように、この資格がなければ仕事ができないというものではありません。
だから勉強するということが資格チャレンジの目的なんです。

13年前の君、体育大出たからと言って本当に勉強していた?合宿所にいて、部の練習しかしていなかったよね。愛読書はターザンだったよね。
もう一度勉強してみたら。

資格の勉強をして、資格にチャレンジし取得する。その後、セミナーに出れば少しずつやりたいことが見えてくるでしょう。すると誰かがアドバイスをしてくれ、話を聞いてくれるでしょう。ときには裏話やブラックな話も聞くでしょう。
それがいいんです。いいことも悪いことも知れるんですから。
いいことばかりですけどね。私は。

13年前の君は、私ですから、結構強く言えましたが、今度、会う学生にはどう伝えようかと。
じっくり話を聞いてあげる。質問にわかりやすく答えてあげる。一緒に考えてあげる。これぐらいでしょうか。

いま現場で働いているトレーニングコーチやトレーナーのみなさん
昔の自分に今なら、どのようにアドバイスしますか?

アドバイスをしてみると、頑張ってきた自分をほめる気持ちと、これからのワクワク感がまた出てくるのではないでしょうか。
そして言ってあげましょう。

「いい仕事だよ。人から直接、感謝される仕事だから。」

 

おまけ

今日は、早朝からブログを書いてみました。
本当は早朝にブログを書き、トレーニングをして仕事を始めたいんだけど

おしらせ 2  
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